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第80話

会社までは電車でも結構近い 身支度を整え ちゃんと着替えて電車に乗った 12時ちょっと前頃に家を出て 電車に乗る前にあいつにもちゃんと連絡をした しかし、電車に乗って驚いた 俺が乗った次の駅で大量の人が流れ込んできたのだ うわ、と思いながら ドアの端っこに追いやられる 狭い、やだ、と 持ってきたパソコンが巻き込まれないように ぎゅう、と両手で体の前に抱き抱えた 電車のアナウンスを聞くと 沿線で人身事故があり その影響でこっちに人が流れ込んできているらしい その上会社までは10分ほどだったのに 人が大量に乗り込んできている影響で 電車もちょっと遅れている 電車遅れてる、と連絡しようとポケットの携帯を出そうとしたのに 人が多すぎて ぎゅ、とそのまま電車のドアに押し付けられる だめだ、携帯も手に取れない 『っんん、』 狭、 この電車こんなに混むんだ、とため息を吐く 諦めて窓の外を眺めた その時だ なにやらもぞりもぞり、と腰の辺りで動く物がある みんな狭いのは一緒だから仕方ない、と少しだけ身体を捩って避けようとするが 人が多すぎてうまく避けられない でも、身体を動かしたからか 動くものは無くなってとりあえずそのまま身体を止める しかし、まもなくして また下の方でむごむご動くなにか、 いや、誰かの手だろう 避けたのにまたおれの下の方 下半身で動くからおそらくわざとだろうな、とため息を吐く 昔から こういうのに合うことは度々ある それこそ成長期の前までは ちっさかったし姉のお下がりとか着せられていたからよく変なおじさんになんかされそうになったらしい けど、成長期後にはそんな事も減って 実際に触られたりなんてめったに無かったのに どちらかと言えば身長も高めの男の下半身なんて触って何が楽しいのだ おれがそんな事を考えている間にも 手はごそごそと動きおれの尻をもみもみと揉み込む 『っ、』 なんだ、触られたくない 気持ち悪い、とひたすら耐える 多分もうあと5分くらいで駅につく、と ぎゅ、と両手でパソコンを入れているバッグを握った しかし、おれが抵抗しなかったからだろうか 『っ、』 手の動きは激しくなり そして ふに、と足の間から入ってきた手がおれの玉をつついた 驚いて脚をぎゅ、と閉じるとすぐに手は引かれてひとまずため息を吐いたのも束の間 すぐに手は前に回ってきて ふに、とおれの中心を触る 『っ、や、』 と、その手を掴もうとしたが ずるっ、と腕の中でパソコンがバッグから落ちそうになり急いで両手でもちなおす あいつのパソコン、落としたら壊れる、 「…騒いだらバレるよ、お兄さんが男なのに痴漢されてるって」 『っ!え、』 なに、と耳元で言われた言葉に振り返ろうとするが ぐにゅ、と強めに前を揉まれて びくっとしてしまう 『っ、んっ』 「振り向かないで。振り向くとここ、ぎゅってして痛くするよ」 と、強めに握られてビクッとする いたい、怖い 「お兄さん、かわいい声だすね。もっとしてあげるよ」 と、もにゅもにゅとおれの中心を揉みこみ こしゅこしゅと上下に擦られる 『っぁ、や、』 知らない奴が、おれのちんぽさわってる、 気持ち良くしようとしてくる いやだ、とぎゅう、と目を閉じるけど 手はおれの中心をもにゅもにゅと刺激してくる 「あれ?気持ち良くない?大きくならないね」 と、手は引っ込んでいって 安心したのも束の間 「じゃあこれね、」 と、服越しだけど ちんぽに 何かを押し付けられる 「これきもちいいよ」 そして、 ヴーと小さい音 電車乗って走る音や 他の人達の声でほとんどかき消されるけど 音が聞こえる そして、 ぶるぶるぶる、とした振動でちんぽを刺激される 『っんん、や、』 「気持ちいいでしょ?ほら」 と、それをスリスリと移動させながら擦り付けられて 先っぽの所に押し当てられる ぶるぶるする、 先っぽ、ずっとくすぐられてるみたいな感じ 『っぁっ、んんっ』 やだ、気持ち悪いのに じわじわして先っぽが変な感じ 「ほら、気持ちいいでしょ、お兄さん」 『んん、や、っ、だ、』 「なんで?固くなってきたよ。ほら」 と、更にグリグリと先っぽに押し当てられると お腹の奥にムズムズする感じ 先っぽを絶え間なくくすぐられて 力が抜ける、 そして、先っぽがじわり、と温かくなった 『っ!』 「お兄さん?」 その時だ 電車が止まり目的の駅に着いた おれは身体を弄られていた手を振り払って 必死に電車から飛び降りた そして、すぐに振り返ったけど 誰が俺の体を触っていたかなんてわからなくて ため息を吐いた でも、誰のかわからない手が バイバイ、とおれに向かって振られた 『……はぁ、っ』 最悪、ちかんとか しかも、なんかよくわかんないので先っぽずっとぶるぶるされたから ちょっとおしっこ漏れた と、自分の中心を見ると 少しだけ勃起しててズボンに10円くらいの丸いシミがある 変態みたいじゃん、おれが ぐい、とトップスを下に引いてそれを隠して改札まで向かう事にした 改札をまで行くと 心配そうに改札のこっち側を覗き込むあいつの姿をすぐに見つけて 走って改札を抜ける 「おお、シバ。遅かったな」 『…事故で、電車遅れてたから』 「そうか、ありがとな」 と、頭を撫でてくれて なぜだかものすごく心臓がドキドキ騒ぎ出した なんだこれ、さっきまでの事をようやく身体が理解して、 「シバ?どうした?酔った?顔赤いな。熱い?」 違う、と首を振るけど 情けないのと怖かったんだって実感してしまって顔を上げられない 「シバ?」 と、またおれの名前を呼んで覗き込んでくるから ぐい、とトップスを引く手に力が入る 「……どうした?」 と、手を捕まえられると 勃起して膨らみシミのできたズボンが見えてしまう 「なに?何かあったの?」 『知らないやつに、さわられた』 「どこで、」 『でんしゃで、混んでたから、』 「痴漢かよ…シバ、大丈夫だったか?怖かったろ」 と、ぐしゃぐしゃとおれの頭を撫でてくれるからようやく安心した その途端 じわり、と少しだけまたおれの下半身はシミを広げる 安心したせいで、出た、とぎゅっと自分の中心を抑える 「……シバ、おしっこ漏れる?」 と、聞かれたが おしっこしたい感じは無くて 首を横に振ると ため息を吐かれた 「シバ、会社までちょっと我慢な」 と、洋服のフードを被せられる 『なに、』 「下向いてて」 と、言われ そのまま腕を引かれて背負われる 『あっ、おい』 「シバ勃起しておもらししてるからさすがに歩かせられねえだろ」 『してねえもん』 「してるよ、どっちも」 と、まわりから ざわざわと、声が聞こえる 恥ずかしくて 顔を上げられなくて フードを深く被って あいつの首に腕を回して必死に顔を隠すことしかおれにはできなかった

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