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第95話
「シバ来ねえなあ」
14時くらいと言っていたが
もうすでに15分くらいすぎていた
連絡もないし何かあったか、と
オフィスの方を見に行き
「シバ見てねえ?」
と、社員の瀧に聞くと
「志波くんならさっき戻ってきてましたけど」
と、ホワイトボードのところを見ると
昼休憩のマグネットになっていて
1度戻ってきたことが分かる
「それより朔夜くん見ませんでした?さっき衣装取りに行ったきり帰ってこなくて…そろそろ送迎する時間なんですけど」
「あー、じゃあ探しとくわ」
と、朔夜くん…あきらくんもいないのか
と何となく嫌な予感がして
瀧が衣装がどうのって言っていたな、と
衣装室の方に向かおうとエレベーターに乗ると
「あ、社長」
「あ、あきらくん。瀧が探してたぞ」
「はーい」
「衣装取ってきたの?」
「はい。それより柳瀬さん知らないっすか?」
「ヤナギなら今出てるけど」
「ええ、そうなんですかあ、」
「なんで?今日送迎瀧だけどヤナギになんか用あるの?」
「ええ、社長に言うと怒られそうだからなあ」
「……あきらくん、なにしたの」
と、更に嫌な予感が強まる
「怒んないでね?」
「…怒んないから、何」
「えーと、いおりんに衣装室連れてって貰ったんだけど」
と、ここに来てあいつの名前が出て
やっぱりというかなんというか
「うん」
「あそこ色々あっておもしろくて」
「うん、それで」
「手錠?あったからいおりんにつけたら鍵が無くて取れなくなっちゃったんだよねえ」
「はぁ…なんでそんなことするの」
どうやら俺の嫌な予感は当たってしまったようだな
「なんとなく?いおりんオレに冷たいし」
あきらくんは本当に悪ガキみたいな事ばっかりするよな…
「で?あいつは?」
「いおりんなら衣装室だよ?動けないから」
「なんで?」
「ええ?だってせっかく手錠付けるなら動けないようにした方が面白いかなって棚のポールの所に手錠通してあげた」
と、言いたいことは色々あるから
怒らないと約束したからな、とため息を吐いて
あきらくんの頭に手を置く
「教えてくれてありがとな」
「うん」
「じゃああいつ衣装室に居んだな?」
「そうだよ」
手錠の鍵どこにあるかわかんねえしとりあえず手錠の鎖切ってやるか、と
なんかの時用の大きなペンチで壊してやるか、と考えた
「社長?」
「なに?」
「いおりんいじめてごめんね」
「うん。もういいからあきらくんは早く瀧の所行って」
「うん」
バイバイ、と手を振って瀧のところに向かうあきらくん
怒んないって言ったけどよー、とまたため息がでて
とりあえず工具取りに行って
衣装室に向かう
そして、衣装室に着くと
『っ、』
と、祈織の声が聞こえてすぐにドアを開ける
「シバ」
『っぐす、あれ、なんで、んんっ』
手を繋がれたまましゃがみこむシバ
そして、ぐすぐすと泣いている
「シバ、手錠壊すから」
シバが泣くからあきらくんも面白くなっていじめんのかな、と手で涙と鼻水を拭いてやる
『だめっ、んっ、ぁっ』
「シバ?」
『でちゃ、ぁっ、ぅ、』
「え?」
でちゃう、というシバの言葉にハッとして
下を見ると
もぞもぞと足で抑えているようだが
じわ、とシバの中心が濡れているのがわかり
そして現在進行形でじわじわとシミを広げていた
「あー、おしっこか」
『だってぇ、っんん、でちゃってる、っ』
「シバ、もう我慢できねえだろ」
『やだ、っ、ん、いたい、っおなかっ』
「お腹いたいのか?我慢しすぎだ、ほら、出しちゃいな」
『やっ、おもらし、したくなぃい、っんん、っぐすっ』
「ほら、お腹いたいんだろ、出していいから」
『だって、ぁっ、おれ、おとななのに、っ』
シバが言葉を紡ぐ間も
どんどんおしっこは出ているようで
ぴちょん、ぴちょん、と床に少しずつ零れていく
「大人でもいじわるされたんだから仕方ねえよ、ほら、力抜いて」
と、シバの背中に手を回し抱きしめて
背中を撫でてやると
少しだけシバが力を抜いたのがわかる
そしてすぐにちょろちょろ、と控えめに水の音がする
しかし、
ちょろ、ちょろちょろ、と途切れ途切れで
勢いは増さずに少しずつしか出てこない
『んんっ、いたい、っうまく、できなぃい』
「上手くでないのか?」
『っはぁ、ぁぅ、んん、』
と、頑張って出そうとしているようだが
身体を離してシバの中心を見ると
ちょろ、とだしては止まっての繰り返しで
じわじわ、と少しずつ出てくる
「我慢しすぎて出ねえか?」
『んんっ、』
「シバ、足開いて」
『むりぃ、』
「できるから」
と、シバの後ろに回り込み
太ももに手をかけ
ぎゅっと閉じられていた脚を
ぱっくり開いてやると
『やっ、ぁっ、でちゃう、あっ』
ぷしゃっ、とスーツ越しに
おしっこが飛び出してジョワワ、と音を立てさっきより多めの量が零れる
「ちょっと出たな」
『っぁ、っや、でちゃ、ぁあっ』
「シバ、上手におしっこできてるから。そのまま出して」
と、勢いはまだあまり無いようだが
さっきより確実に量は出ている
しょろろ、と細い水流でちょっとずつ出していくが
たくさん我慢していたからか
なかなか出し終わらず
シバははふはふと辛そうに息をする
「シバ、大丈夫だから我慢しないでだしな」
『んんっだせなっ、ぁ、』
「でない?」
『っぁ、っはぁ、ぁ、ゆび、っぁっゆびなめ、させて、』
と、辛そうにいうから
左手で目隠しをし視界を奪い
右手は人差し指と中指をシバの口に突っ込んでやると
ちゅ、ちゅっ、と指を吸ってきて
少し指を動かして口の中を弄ると
舌が絡みついてきて
すぐに指がとろとろになる
『んむっ、はぁっ、ちゅ、はぁっ』
と、指しゃぶりに夢中になったからか
身体から力が抜け
じょろろろろ、とようやくしっかりおしっこを出せたようで
床に水溜まりを広げ始めた
ようやく出せたか、と俺も安心する
『っ、ちゅっ、んんっ』
そして、まもなく
ぴちょん、と最後の1滴まで出せたようで
ぶるっとシバの身体が震えた
「全部出せた?」
ちゅぽん、と指を抜いてから聞くと
こくん、シバは頷いたから
目隠しも外してやると
手の内側がシバの涙で湿っていた
『んんっ、もれたぁ、』
「たくさん我慢したもんな。キレイにして飯いこ、シバ」
と、ぐすぐす泣くシバの鼻水も手で拭いてやると、シバはずびっと鼻をすする
『これ、かぎ』
「あー、それちょいわかんねえからとりあえず鎖切るから」
『切るの?』
「まあ玩具だしすぐ切れんだろ」
よっこいしょ、と
大きいペンチで鎖を挟む
『ばちんってなって怖えじゃん』
「目閉じてな」
『んんっ』
と、シバが目をぎゅっと閉じた事を確認してから鎖を切ると思ったよりバチンとならずに
パキンパキン、と鎖が切れた
『できた?』
「うん、切れた」
『んん、腕痛い、』
と、ようやく腕が解放されて
おしっこをぜんぶ出せてすっきりしたのか
立ち上がって腕を動かすが
びしょ濡れの下半身が気持ち悪いのか
中心を掴み顔をしかめる
「シバ、キレイにしにいこ」
と、棚の上の方からタオルを取り出して
今濡らした手を拭いてやってから
シバの腰に巻きそのままシャワールームに向かう事にした
『おれが、もらしたおしっこは?』
「清掃係に連絡しとくから気にすんな」
『んん、おれ、我慢したのに』
「そうだな、たくさん我慢して偉かったよ、シバ」
と、よっこいせ、と腰にタオルを巻いたシバをお姫様抱っこで抱き上げる
『ちょ、なに、』
「お前歩いたらびしょ濡れになんだろ」
『……』
「シバ、泣かなくていいから。今日の事は気にすんな」
『おまえの、高いスーツもよごれるよ』
「いいよ、おまえのスーツと一緒にクリーニング出すし」
よしよし、と背中を撫でるとぎゅっと抱きついてきた
『おまえって、』
「なに?」
『顔怖えけどやさしいよな』
「は、?なに急に。いまさら」
『だって、』
と、シバはそれ以上言わずに俺の首に手を回しぐりぐりと頭を擦り付けてくる
つか、俺ってそんな顔怖くねえだろ
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