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第97話

寝て起きたら 薬の効果か、 おしっこしたいの、ちょっと治った 1時間くらいは我慢できるようになって、 いそいでトイレにかけ込むくらいの余裕はできたけどまだ心配だからおむつは付けたままだった 寝る前に何度かおしっこをもらしたけど 起きたらおむつが濡れてなかったから 寝ている間に替えられたようだ 「シバ、冷凍うどんでいい?」 『うん、おれそれすき』 と、今日の夕ご飯は決まったようで テレビを見て待つ 「シバー、飯できたよ。食お」 『うん』 「ちゃんと野菜食えよ」 と、勝手に野菜を取り皿に乗せられる 『おれあんまり野菜好きじゃねえんだけど』 「だから食えって」 『くうけどさー』 と、文句を言いながらもご飯を食い終わり 薬を飲んで 2人でテレビを見にソファに向かった 抱っこ、と 膝の間に座って 適当にチャンネルを変える 「シバおしっこした?」 『してねえけど、』 と、チャンネルを替えていると尻の方から オムツの中に手を突っ込まれる 「出てねえ?ちょっと湿ってる感じするけど」 『おれしてないよー』 「うそ、出てるって」 と、今度は前からおむつの中に手を突っ込まれておむつの中でゴソゴソ動かされる 「やっぱり湿ってるって」 『汗だろ』 「いや、でてるって。ほら、おむつ替えるぞ、つか気付かなかったの?もらしたの」 『…もらしてないし、』 確かに、湿ってる感じはしたけど 漏らした記憶はないから汗だと思っていた 言われるがまま ソファに横になると 腰の下にバスタオルを敷かれ スウェットを脱がされると 確かに少しおむつが膨らんでいた そして、横を破られると むわっと湿気やこもっていた空気が出て ふんわりおしっこの匂いもして恥ずかしくなる 「ほら、出てんじゃねえか。なんで隠すの。すぐ変えてやんのに」 『………、』 「なに?どうかしたか?」 『おれ、自分がもらしたの、気付かなかった、』 おしっこしたいって、 わからなかったのに 身体がいつの間にか出していた事に驚く 「今日ずっと出すようにしてたからな。気にすんな」 と、さっさとおむつを替えてくれて なんにも無かったように服を元に戻される 「シバ。おいで。ちゃんと抱っこしてやるから」 『うん、』 だっこ、と膝の上に乗り すりすりと鼻の先を擦り付けて匂いを嗅ぐと 落ち着く匂いがする 体温がちょうどいい、 「早く治るといいなあ、」 と、腰の辺りをなでなでと撫でてくれた 『おまえの体温』 「なに、」 『ちょうどいいな、あつくて』 「なに、あついの?ちょうどいいの?」 『どっちも』 「お前はどちらかと言えばひんやりしてるよな、ちょうどいいけど」 『どっちだよ』 「どっちもだよ」 『ふーん、』 「つか明日健康診断予約してるけどいける?膀胱炎も症状収まってたら行っても大丈夫って病院の先生も言ってたけど」 『あー、明日休みだっけ、』 「うん、」 『…いけるけど、』 「けど?」 『この腕輪?外さねえと怪しいと思うけど』 と、手首にちゃらり、と付いた壊れた手錠を見せる 「………確かにな。ヤナギにメールして鍵の場所聞いとくな。それ外してから向かお」 『うん』 これやなんだよなあ、 なんか着いてるだけで手首疲れるし 「それ、本当に悪いことしてる気分になるよな」 『これ?』 「うん。あ、手首に赤くなってんじゃん」 と、腕を捕まれ じ、と手首を見られる あきらくんに繋がれておしっこしたくなった時、 焦ってガシャガシャしたからかな、 『取れなくてガシャガシャしたから、』 「いたい?」 『まぁ、言われてみれば』 と、少しだけ手錠をずらされ 赤くなっている所を少し触られる そして、 べろ、とそこに舌を這わせられる 『な、に?』 「なにって、消毒?」 『ばかじゃないの、』 「痛くなったら可哀想だと思って舐めてやってんだけど?」 と、ぺろ、ぺろ、と数回そこを舐めら 「ちょっと切ったの勿体なかったなー」 と、よくわからないことを言われ 手をひとまとめにされる 「こう見るとかわいいよな、お前」 『なにが、なんで、』 「その怖がってる顔。結構そそる」 『こわがって、ねえもん』 「そうか?」 と、ソファに押し倒され 頭の上で腕をひとまとめにされる 『なに、』 「無理やりやってやろうかなって」 『やだって、』 「やなの?」 と、聞かれると よくわかんなくなってしまう 『それきいたら、無理やりじゃなくなるじゃん、』 と、おれがいうのとほぼどうじに 首筋にあいつの唇の感触、 「無理やり、してやるよ」 と、スウェットを腕までほぼ脱がされ 手錠の前でぐちゃっとしたまま止められたから 手錠で繋がれているみたいに 手が動かせなくなってしまう 『これ、脱がせて』 「…やだよ、」 と、吐息混じりに言われ 唇が ちゅ、ちゅ、と音を立てながら 首筋、 鎖骨 そして胸に下がってくる 『んんっ、』 「シバ、無理やりされてんだからすぐ気持ちよくなんないで」 と、言われたけど そんなの無理だった なんだよ、無理やりって いつもと同じで優しいじゃん、 お前に触られただけで、 俺はすぐに気持ちよくなれるって 知んねえのかな

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