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第98話

「あー、鍵、拘束部屋の手錠の鍵のところにまとめてるって」 と、翌日ヤナギからメールの返信が来て なるほどな、と 1度会社によってシバの手錠を外してから 健康診断に向かう事になっていた シバは手錠が外れ 安心したように ふぅ、と小さく息を吐いていた 『お前あれやんの』 「あれって?」 『なんだっけ?バリウム?』 「あー、やんねえな」 『なんで?』 「なんでって、そりゃ俺まだ20代だし。ギリ。まだ必要ねえもん」 『……見えねえよな』 「うっせえー」 確かに老け顔とか貫禄あるとか言われるけど… 「にしても昨日は不完全燃焼だったなー」 『…なにが?』 「健康診断あるからシバに負担かけらんねえし、痕もつけらんねえし。ちょっと触っただけだもんなー」 『おれきもちよかったけど』 「お前かわいいこと言うよな。今度手錠買ってくるからリベンジしよ、手錠エッチ」 『は?やだし』 「でもお前もっとどろっどろにされんの好きだろ?」 『それは、ちがうし……つか、今そういうのいうなよ』 「なんで?」 『これから健康診断なのにたつじゃん』 「やべえやつだと思われるな」 『…さいあく』 「じゃあ冷静になる話でもするか」 と、ナビにそって運転をし 何か冷静になれる話、と遠くを眺める すると、 隣から ぐぅう、とシバの腹の音 「腹減った?」 『腹減りすぎてしにそう』 「お前普段からそんな朝食わねえじゃん」 『なんか今日はお腹空いた』 「タイミングわるいやつ」 『うるさいなあ。食欲が満足できないから性欲の方が騒ぎ出しそうだからなんとかして』 と、かなり不機嫌に言うシバ 本格的に腹減ってんだな、シバ 「じゃあ冷静になる話な」 『うん、』 「お前昨日、洗濯機置き場の奥からドライバー取り出しただろ?」 『あー、そうかも』 と、俺が風呂に入っている間に 手錠を外す為かドライバーを取り出していたシバ まぁ、結局外せなかったんだが 「そん時さ、多分手前にあった柔軟剤が邪魔で洗濯機の上に置いたんだと思うけど」 『そうだっけ?』 「そうだよ、俺が洗濯機回してる時な」 『うん、それで?』 「洗濯機の揺れで柔軟剤落ちて洗濯機の裏に柔軟剤全部零れたんだよ、」 『………ごめん』 「まあ、それは俺もしっかり蓋閉めてなかったから俺が悪いからいいとして」 『……良くねえだろ』 「いいんだよ、べつに」 『だから洗濯機置き場すげえ柔軟剤の匂いしたのか』 「あれな、俺手突っ込んで拭いたんだけどなんか雑巾に全然柔軟剤つかなくてな?」 『ええ?なんで?』 「わっかんねえんだよ、それが」 『どこいったんだろ、』 「うん、だから帰ったら洗濯機持ち上げんの手伝って」 『………えええ、重いじゃん』 「あれ重いんだよ、俺ひとりじゃ無理だった」 『えええ、』 「お前何キロだっけ?」 『最近測ってねえけど60前後?』 「お前なら持てんのに洗濯機って持ちにくいのか?」 『……洗濯機と比べんなよ』 と、少し膨れるシバ 「どうだ?冷静になった?」 『というか憂鬱になった』 「悪いって」 『……まぁおれのせいでもあるし』 と、ため息を吐く そして、 『腹減った、』 と、どうやら食欲が勝っているらしいから 俺の冷静になれる話は成功だろうか ◇◆ 検尿する時に いつもの癖でというか深く考えずに シバがするのを手伝おうと同じトイレの個室に入ろうとしたら 医者にものすごく驚いた顔をされたぐらいで 特に問題なく健康診断は終わった 「シバ、何センチだった?」 『178』 「ほら、やっぱりすげえ伸びてんじゃねえかよ」 『そんな自分の事になんかよくわかんないけど』 「体重は…61か。思ったより増えてねえな」 『なんで?おれもっとデブだと思ってたの?言っとくけどおれいまちょう腹減ってるから軽いだけだから』 「へー、ふーん」 『なに、文句』 「ちげえよー?お前、拾ったころ結構痩せてたけど人並みになってきたと思ってたのにまだまだだなって」 『文句じゃん』 「ちげえって」 『お前は』 「なにが?」 『身長、体重』 「えー183と78だったか?」 『…ふーん。重』 「俺のは筋肉だからな?お前無いからわかんねえと思うけど」 『あるし、』 と、腕をムキッとして見せたけど まぁ、そこそこというか 細めというか 「お前も鍛えようぜ。一緒にジムいったりしてさ」 『ええ、じむ』 「やなの?」 『それより腹減っておれフラフラしてきた』 「あー、そうだな。さっさと飯行くか」 『ハンバーグ』 「ハンバーグなー。せっかくだからファミレスじゃなくてうまいとこ行くか」 『ファミレスもうまいよ』 「じゃなくて、専門店的なとこ。結構ここから近いところにあるんだよ」 『へえ。いく』 「よし」 と、車に乗り込みハンバーグの店に向かう 『今日の結果っていつ出んの?』 「1ヶ月しないくらいだったか?閑散期だから早いかもだってよ」 『ふーん』 「なんで?どっか心配なの?」 『お前の分がな』 「余計なお世話だっつの。まだ健康だわ、おっさんじゃねえし」 シバはどう思ってるか知らねえけど 俺の年齢は世間一般的にギリ若い方なんだけどなー 『おれだって大人なんだけどなあ』 と、ぼそっと呟いたシバ 「大人じゃなくていいよ、お前は」 『なんで?』 「その方が甘やかしがいあるだろ?」 『…ばかじゃねえの、』 と、シバはそのまま前を見て言う 俺はシバのガキみてえな所いいと思うんだけどなあ、かわいいし

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