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第112話

玄関でシバを押し倒し キスをして 舌で口の中を掻き回したところで シバの腹が大きな音を立てて 思わず笑ってしまった 「シバ、飯食お」 『………んんん、』 「後でいっぱいしよ。牛丼、冷めるし」 『……うん』 と、シバの手を引いて起こし とりあえず牛丼を食うことにした 軽く温め直し シバの牛丼には温玉をのせる 『うまー、めずらしく性欲に食欲勝った』 「なー。お前相当腹減ってたんだろ。それなのによく食わないってさっき言ったよな」 『だって。お前と一緒にいたいんだもん』 「ずっと一緒に居んじゃん。なんだよ、今更」 と、シバの昨日からのベッタリはまだ続いているようで なんだ?デレ期か? 妙に好き好きオーラを出してくる シバって俺のこと好きなのか? 「シバってさー」 『なに?』 「俺の事好きなの?」 『……んなこと聞くなよ、今更』 と、シバはふん、とそっぽを向く んだよ、そんな態度取られたら 勘違いするだろ。 シバが俺の事好きって さっきもなんかそんなような事言ってたし 『なぁあ、牛丼食ったらDVD見よ、一緒に』 「うん、一緒に見ようなあ」 ◇◆ 『映画のヤツ、見る』 と、食事が終わり 俺はコーヒーを入れていたら シバは俺の後ろをちょろちょろと動く 「うん、お菓子でも用意しとけば?俺コーヒー入れてるから。お前も飲む?」 『うん。のむ』 「カフェラテでいい?」 『うん』 と、シバは棚からスナック菓子を出して ソファの前のローテーブルに置いて ちょっとソファに座って待っていたけど すぐにまた俺の後ろをうろつき始める 「零すなよ」 と、入れたコーヒーを渡すと ゆっくりと持っていくから 俺もコーヒーを持ちシバの後ろを追いかける 先に映画のヤツから見るよな、と 借りてきたDVDを用意するが 「あ、シバ」 『なに?』 「映画見る前に先におしっこしてこよ。途中で行くの嫌だろ?」 『だって、まだそんなしたくない』 「だって、シバおもらししたら映画止めなきゃなんねえじゃん。先にトイレ行っといたら大丈夫だろ?」 『……おれ赤ちゃんじゃねえからおもらししねえもん』 「しーばー。先におしっこしにいこ」 『んんん、おれのことすぐ赤ちゃんにするじゃん、おまえ』 「おもらししたら悲しいのシバじゃん。気持ち悪いだろ?パンツ濡れんの」 『……やだけど、』 「ほら、じゃあおしっこしに行こ」 と、シバの手を引いてやると うん、と渋々頷いて 手を引かれるままついてくる トイレの前まで行くと 自分で入るかと思ったが入らない 『おしっこさせて』 「そうだな、」 と、一緒にトイレに入り ズボンと下着をまとめて下ろして トイレに向けてセットするが 中々出ないな 『おしっこ、でない』 「ほら、シバ。おしっこ出るよ。しーってできるだろ?」 と、しこしこと少しだけ擦って でないな、と先っぽを親指でくすぐる 『んんっ、でちゃう、』 「ほら、しよ」 『んっ、ぁっ、でちゃう、』 と、ようやくおしっこをちょろちょろと少しこぼした後 しょわわ、と少し勢いを付けて ちょっと多めの量を出した 「シバ、いっぱいおしっこできたな」 『うん。DVD見ていい?』 「あぁ」 と、これの何処が赤ちゃんじゃねえんだろ、と思ったが言わないでおいた ふるふる、と少し振って パンツにしまってやり ようやくDVDが見れるな、と 手を洗ってリビングに戻る 「シバおもらししなくて偉いよなあ」 『おれ大人なんだけど。おもらしなんてそんな滅多にしねえじゃん』 「おねしょはするけどなー」 『………なんでそんな意地悪いうの』 「つい」 おもらしもよくしてるけどなあ まぁ最近はおねしょに比べたら頻度少ないか 『……怒るよ』 「怒んなよ、シバ」 と、わしゃわしゃと頭を撫でると 嫌がりながらも笑う ソファに戻ると 『だっこ』 と、シバは俺の脚の間に座り 寄りかかってくる 「俺、おまえ抱っこしてると結構疲れるんだけど」 『やだ』 「やなの?」 『一緒にいるって言ったじゃん』 まぁ言ったけど と、なんでここまでベッタリなんだ? 俺昨日なんかしたかな? 「じゃあ先ディスクセットするから待って」 と、急いでディスクをセットして リモコンを手に持つとすぐに俺の脚の間に座る よし、と再生すると 「あ、間違えた」 と、流れてきた映像は AVの導入部分で 止めようとすると シバは俺の手を抑えた 『見る』 「映画じゃなくていいの?」 『おれ、これみる』 「まだ昼すぎだけど」 『…いいの、見る』 と、リモコンを取り上げられ まぁいいか、とそれを見ることにする と、デートから始まる映像を眺める おっぱいでけえな、この子 まだ、導入シーンでデートをしているだけだからシバは見ているが 腐ってもAVだ あっという間にホテルに入り 部屋に入るなり 濃厚なキスシーンが繰り広げられる 『……、』 テレビから流れる吐息や喘ぎ声に シバはもぞもぞと動き ソファの下に降り 俺の足元に体育座りをした うーん、昼間っから何見てんだろうな しかもシバと一緒にと不意に冷静にってしまった 女の子の服が脱がされていき 下着のついた大きな胸が現れる シバどんな顔してんだろ、と シバの事を見るが 下に座っている為後頭部しか見えない そして焦らしプレイって題名に付いていただけあって キスシーンも前戯も長い そして、ようやく 下着が外され ぷるん、と大きな胸が露になる 『…っ、』 と、シバがぴくりと反応したのがわかる [はっぁっんん、ぁんっ] 女の子の喘ぎ声もどんどん激しくなる へええ、女の子の胸にシバ反応するんだ、と 顔は見えないが 僅かに耳が赤くなっているのが見える と、俺がシバの事を観察しているうちに [ガマンできないのっぁっぁんっ、いれてぇ、っ] と、女の子が自ら恥部を広げ オネダリしている 「…………」 そこでふと気付く あれ、 え、 俺、勃ってねえんだけど……… えええ? うっそだろ、 俺のJrは女の子専用だったはずだけど? おかしいな、と少し自分の股間を摩ったけど やっぱり反応してない うっそだろ と、俺がさりげなくショックを受けていると シバがモジモジとしているのが分かる シバのかわいい喘ぎ声とか小さな乳首弄ってると勃つのに、と 思った瞬間 少しだけ股間がむずり、と反応をした そうなったらシバにちょっかいを出したくなる 「シバ、おもしろい?」 『……べつに、』 「シバ、おいで。抱っこしよ」 と、脚をシバの脇の下に差し込み脚で持ち上げようとする 『…なに、』 「おいで、抱っこ」 『……なんで、』 「抱っこするってシバがさっき言っただろ?」 と、抵抗をするから 横着するのをやめて シバの脇の下に手を入れる 『えっと、』 「ほら、」 と、いうと おずおずと俺の脚の間にまた座り直す さりげなくシバの太ももの上に手をおいて 覗き込むと うーん、勃ってるな やっぱり若いとちげえな と思うのと同時に シバが知らない女相手に勃たせることに嫉妬する いや、俺だってAVで抜いたことぐらいあるからいちいちこんな事で嫉妬するなんて馬鹿らしいってわかってるけど ちゅ、とシバの耳の縁にキスをする 『っ、ん、な、、なに?』 「赤くてかわいいなって」 『あかく、ねえもん』 「そうか?」 と、ちゅ、ちゅ、とわざと音を鳴らし シバの耳に沢山キスをして ちゅ、じゅる、と音を立て 耳朶を吸い、甘噛みをする 『っは、ぁ、っ、や、それ、んん、みみ、だめ、』 「だめ?祈織。耳嫌か?」 と、耳元で囁くと 背筋を、震わすシバ 『んんっ、ぅぁ、っ』 「シバ…さっきの続き、しねえの?」 『…っ、ぁ、ば、かぁ、はやくっ、はやくして、』 と、シバは振り返り 勢いよく俺の唇にキスをした よし、焦らしプレイ、してみるか

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