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第119話
飯食ったらあいつは寝ていて
おれは邪魔しないようにずっとテレビを見ていたけど
寂しくなったから寝室に行って
ベッドの隣にずっと座ってたらいつの間にかおれも寝てしまった
「シバ、そんな所で寝てたら体痛くなるぞ」
『うーん、んんん、』
揺すられて目を覚ますと
あいつがおれのことを覗き込んでいた
起きてる、元気になったのかな
『熱は』
「すっげえ汗かいたから熱ちょっと下がった」
『シャワー浴びる?体拭く?おれタオル濡らしてくるよ』
「おお、できんの?」
『できるし!』
「じゃあ頼もうかな」
いつもやってくれてるし、と
急いでお風呂まで行って
あいつがいつもやってくれるように
洗面器にお湯を入れてタオルを何枚か持っていく
すでにパジャマの上を脱いでいて
「ありがとな、シバ、タオル貸して」
『おれがやる』
「じゃあ顔自分で拭くからそれだけちょうだい」
『うん』
と、タオルを絞って
1枚渡す
おれは体拭く、と
タオルをもう1枚絞って
体を拭こうとするけどどうしたらいいかわからなくて、
ちょっと考えて
よいしょ、とベッドに座るあいつの上に跨った
「シバ?」
『おれが拭いてあげる』
「じゃあ頼もうかな」
と、何故か少し笑われたけど
『腕、広げて』
と、首から胸を拭いて
腕、脇、と順番に
全部拭いてあげる
「シバ、上手」
『おまえがいつもやってくれるからおれ、出来るよ』
と、背中も拭こうと
そのまま脇の下を通って腕を伸ばすと
あれ、なんか抱きついちゃったけど
拭けるからいいや、と
そのまま肩から覗いて背中を拭いていく
すると少し浮かせたお尻をもにゅもにゅと揉まれたけど
邪魔するな、と無視する
「シバ、」
『まだちょっと体熱いな、おまえ。いつも熱いけど』
「お前より筋肉あるから体温高いんだよ、俺」
『へえ、おれも筋肉付けたら体温上がるかな』
「まあ上がるんじゃねえの?お前ちょっと体温低めだもんな」
『んん、ちょっとだけな』
よし、と背中を拭けて
下も拭いてあげようと
膝から降りた
背中拭く時も降りたら良かったな
『パンツ脱がしたげる』
「その前にお前のおむつキレイにしようか、」
と、足首を掴んでぐい、っと引かれるから
そのまま
ぽす、と後ろに倒れる
『んんん?』
「おむつ濡れてるだろ?」
『………んんん、』
言われて気付いた
おむつの中、じめじめしてる
『おねしょ、したのかも、』
「じゃあシバも拭いてあげなきゃな」
と、おれのスウェットを脱がす
『……自分でできる』
「なんで?シバが俺の体拭いてくれたから俺もシバの体拭いてやるだけだよ」
おむつの横も破られると
薄く黄色くなってもこもこに膨らんでいた
恥ずかしい、
こんなの、見られたくないし自分でも見たくない
いやだ、と目元を腕で覆う
『んんん、やだ、おねしょして恥ずかしいから見ないで』
あいつ熱出て
心配かけたくないのに、
腕の下で涙がじわ、と滲んで
泣くのも恥ずかしいから
直ぐにスウェットの腕のところで拭いて
バレないようにする
「シバ、顔見せて」
『や、』
「早くきれいにしような」
と、
余っているタオルを濡らして絞る音がした
ちんぽが温かいタオルで包まれる
『…んんん、はずかしい、濡れてるおむつ見ないで』
「じゃあ先におむつ片付けるからちょっと動くなよ」
『……、』
言われるがままじっとしてると
両足を両肩にかけられて
腰から少し持ち上げられる
そしておしりの下から濡れたおむつを引き抜かれて
床に置いたのか
ぽす、と湿って重くなっているおむつの落ちる音がする
音だけの方が余計恥ずかしいし
なんかすげえ恥ずかしい格好させられてる気がして
ちらっと腕の隙間から見ると
「しーば」
と、おれの腕の隙間を覗き込んできて
『なんで見るの、』
「お前の顔見たいから」
『……なんで、』
「お前の顔好きだし。かわいい」
『……ばか、』
なんだよ、顔好きって
そして
ものすごく恥ずかしい格好になっていて
肩から脚を下ろそうとしたら
「シバ、まだお尻におしっこ付いてるから待って。拭くから」
と、恥ずかしい事を言われて
お尻を更に上げられて
タオルでなでられる
『んんん、見んなよ、こんなの』
「シバのかわいいところ見てえんだもん」
『やだって、』
ただでさえおねしょして恥ずかしいのに、
フッと息まで吹きかけてきて
いやだ、と手を伸ばし
後ろの恥ずかしいところとちんぽを隠す
「シバ、パンツでいい?俺もうだいたい元気だし」
『……もう、おもらししねえもん』
「じゃあパンツでいいな」
最近、寝る時もちゃんと大人用のパンツを履いていたから
おむつ替えされんのが余計恥ずかしく感じた
……さっきも、おもらしした時おむつ替えられたけどさっきは立ってたし、自分で新しいおむつはいたし。
ベッドで寝て、おむつ替えされるなんてなんか赤ちゃんにされるみたいでやだ、
『…もう、おむつはかない』
「へえ、いいんじゃね?」
『うん。パンツ持ってくる』
と、パンツを取りに行って渡すと
はい、と脚から通して履かせてくれて
『……自分で履けるし、パンツ』
「まぁそうだよな」
あいつは、俺も着替えよ、と
新しいパジャマを出してすぐに着替えるから
『おれがやりたかったのに』
「あー、悪い悪い」
『ねえ、腹減った?おれご飯食べたい』
「あー、カレーまだお前あったろ」
『うん、ある』
「俺も適当に食うから夕飯食お」
『うん』
と、まだ熱がちょっとあるみたいだから
おれは手を繋いでリビングまで連れて行ってあげた
あいつみたいに抱っこできねえし
『もう熱上がんねえ?』
「いや、わかんねえけど大丈夫じゃん」
『ふーん、よかった』
「なんで?心配だった?」
『当たり前じゃん』
「へえ、シバ俺が熱出すと心配なんだ」
と、なんかにやにやされた
『おまえの看病大変だし。でかいから』
「そうだな。でもシバ看病上手いから俺すぐ元気になったろ?」
『……ふーん、』
そっか、
おれ、こいつの役に立ったのかな
『おまえ熱出てるとおれつまんねえからもう熱出すなよ』
「へえ、」
だからなんでにやにやすんだよ
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