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第127話

汚れ物持って帰ったり洗ったり乾かしたりも大変だしなー…… おむつでいいかな、と シバの寝る時用のおむつとパットをスーツケースに詰めながら考える おねしょパンツ持ってかなかったら履かざるを得なくて履くかな でもシバおむつ履くの嫌だろうなあ いや、でも向こうで布団汚したらもっと嫌だろうし と、薄手のおねしょマットも畳んでスーツケースに入れ込む あと替えの下着は3枚くらいと昼間用のおむつ、一応替えのスーツもいるよな、 あとタオルとかも持ってくか、 あ、替えのヒートテックとスウェットとかもと 自分のなんて下着1枚と替えのシャツ、髭剃りとか小さな鞄に収まるくらいの荷物なのに 色々心配しすぎてかなり大きいスーツケースになってしまった というのも 明日から行く予定の出張の準備をしていたのだ 『なぁあ、おれ枕変わると寝れないかもー。枕持ってこうかな』 「…入らないだろ、荷物に」 『ってお前荷物すげえ多くね?1泊だろ?』 「いや、うん。そうだけど」 と、俺のスーツケースを見て不思議そうな顔をする顔をする 「シバは、荷物の準備終わった?」 『うーん、枕迷ってる』 「持ってけねえって。俺が一緒に寝るんだからいいだろ。お前最近枕じゃなくて俺に抱きついてるじゃねえか」 『背中のところに枕があるからこそだし』 「なに、俺だけじゃ不満なの?」 『……んなわけ、ねえじゃん』 「じゃあいいだろ」 『…うん』 と、納得して枕を持っていくのは諦めてくれた 「シバは何持った?」 『替えのシャツと、パンツ2枚』 「…パジャマは?スウェット無くて平気か?」 『スウェットいる』 「じゃあ俺持ってくから」 『おれのもの持ってんの?だからそんな荷物おおいの?』 「まぁ、俺のもあるけど」 『何持ってんの?』 「えー、シバの、スウェットと…着替え?」 『おれ、パンツちゃんと2枚持ったよ』 「あー、うん。そしたら俺はシバのパンツ3枚持つのやめるわ」 2枚にしよ、と1枚スーツケースから出す 『あとは?それ、おれのスーツ?』 「あー、うん」 『スーツ、着てくのだけでいいから。いらない』 「……汚れるかも知んねえだろ」 『……それは、おれも気をつけるし』 まぁそうだよなあ、 まぁもしもの事態になったら買えばいいか ここで無理に持ってってもシバ嫌がるだろうし 『あとは?』 「あとはというかもう全部必要な物だから」 『そうなの?ならいいけど』 と、シバから荷物を隠した まぁスーツが減った分もう一回り小さなスーツケースで行けるか 『スウェット、自分でもつ。おれにもちょっと大きい旅行用バッグ貸してくれたら自分で持てるし』 「いいって。結局俺も荷物多いからこのスーツケース使うし」 と、一回り小さいスーツケースを見せる 『ふーん?じゃあ任せるよ?』 「あぁ」 と、おねしょマットとおむつを無事シバから隠し通せた 『なぁ、そう言えばさー』 と、荷物の準備が終わったのか シバは俺の後ろでひょこひょこと覗き込んでいた 「うん、なに?」 『あきらくんが言ってたんだけど、』 と、シバとあきらくんは仲直りをしたようで とりあえず安心をして あきらくんももうシバに意地悪をしないと約束したから 最近はシバにも普通にあきらくんの送迎のに行かせていた 「何を?」 『おれのぱんつ、』 「パンツ?」 『昼間用の、パンツ。あれ、ちゃんと大人のパンツなのにあきらくんがおもらしパンツって呼ぶ』 あー、あの大人用の おもらしパンツな、と納得してしまう シバにその名前を言いたくなくて おもらしパンツを昼間用のパンツ、 おねしょパンツ寝る時用の大人パンツ とシバには伝えていたが あれは紛れもないおもらしパンツだ 『おもらしパンツって赤ちゃんみたいで嫌だ』 …これはシバが履いてくれなくなるのでは、と少し危機感を感じる 「…赤ちゃんはおむつだろ」 『おれのは?』 「あれはー…ちゃんと大人パンツだよ」 『でも 普通のパンツが大人用だろ?』 「シバは赤ちゃんおむつ卒業して履くやつだから、シバのはお兄さんパンツっていう大人用だし」 『……』 「シバのやつおむつとかじゃなくてちゃんとかっこいいデザインのボクサーだろ?」 ごまかせるか、とチラッとシバの様子を伺う 『そっか。ならいいけど』 と、案外すんなり納得して ふぅ、とためいきを吐いたが これは益々おむつはくの嫌がるかも、と 出張の荷物におねしょパンツを追加で入れる事にした 『あきらくんに教えてやろ。あれおもらしパンツじゃないって』 「うん、そうだなー」 おねしょパンツにパット入れたら寝る時もきっと大丈夫だよな 多少の洗濯物がふえるのは我慢だな ……失敗しないかもしれないし 「どうにか詰まったか」 と、スーツケースを閉じて 旅支度を終える 『なんか緊張する、出張とか』 「大丈夫だよ、俺も色々準備してくし」 『うん』 「それに俺も一緒だろ?これからも出張一緒に行くことも、もしかしたらヤナギとお前で行ってもらう事もあると思うし。今回で少し慣れとけば安心だろ?」 『…そっか、うん。大丈夫』 「よし。そしたら明日早いからさっさと寝よ」 『うん、』 と、早くベッド行こーと俺の手を繋ぐシバ 手繋がれんのってあんまり無いからなんか恥ずかしいんだな

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