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第132話

『ひつまぶし』 昼は一緒にみそカツを食った 帰りになんか弁当を買おうと 選んでいた 「お土産どうする?」 『これ』 と、シバは名物の甘いお菓子を選んでいて 俺はしょっぱいお菓子を選んで会社用にする 『なぁ、これ家で食お』 「いいよ、他に食いたいのは?」 『えーと、これ』 と、結構な量のお土産を買い込んだ 新幹線の時間まではもう少し それまでに1度シバのパットの様子を見なきゃいけねえな、と多目的トイレなど大きめのトイレを探す 「シバ、買ってくるから端っこで待ってな」 『うん』 シバを待たせてさっさと会計をしている時だ 「祈織…お前、祈織か!?」 『……え、あ、』 「お前祈織だよな、何してんの、?…つか、すげえ久しぶり、お前成人式にも来なかったし。えっと、覚えてる?俺のこと」 『えっと、うん、汰一(たいち)』 「お前なんで、こっちに、」 『しゅっちょう、…汰一は、』 「働いてんのか、俺は学校こっちだから」 『そっか、』 「シバ、…誰?」 『あ、』 と、シバは俺の声に振り向いて すぐに近寄ってくる シバと話していた男はぺこり、と頭を下げた 『高校の、……同級生。えっと、こっちは、おれの、会社の人で、今家に住ませてくれてる人』 と、たどたどしく俺を高校の同級生に紹介してくれる 「住ませて、…そっか、家出たんだもんな」 『うん、えっと、じゃあ、おれもう行くから。いこ、』 と、俺の袖をつかんで 行こ、と腕を引いてくる 「あぁ、…うん。いいのか?」 と、少し離れてから聞いてみるが 『うん、へいき』 と、シバは振り返らず前を見た 『もうすぐ時間だろ、新幹線』 「あぁ、そうだな。シバ、おしっこしとこう」 『でないかも、さっき会社でる時してきたから』 「でもお前新幹線のトイレ怖いんだろ、そしたら今のうちに行っておこう」 『……んん、でないもん』 「パットは?濡れてない?」 『濡れてない』 「シバ、もうあんまり時間ねえから今トイレ行かなきゃもう東京着くまで行けねえよ」 『や。いかない』 と、何が気に食わなかったのか頑なで これ以上気を損ねるのもな、とおもらししてもいいや、と諦める 新幹線に乗り 席に座るとようやく少し落ち着いた ようやく帰れるな なんか長かった 『んん、疲れた、早く帰りたい』 「ひつまぶしは?食わねえの?」 『お家で、たべる』 と、喋り方からして子供になってるからもうシバも限界のようで 煩わしそうに肘置きに寄りかかり 俺にくっついてくる 『なぁ、タオル出してほしい』 「タオル?バスタオルか?」 『うん』 寝たいのか 言われた通りバスタオルを出すとそれにすりすりと鼻を押し付ける その行動で落ち着いたのか うとうとと目を閉じるから 俺も寝ようと考えていた時だ 『んんっ、』 と、小さく声を漏らして 少し眉間にシワを寄せた そして ふる、ふるふる、と身体を震わし 次第にシバの体から力が抜けていく まさか…、 「シバ、」 『んん、』 「おしっこしたか?」 と、耳元で小声で聞くと 眠そうにしながらも うん、と頷く ええ、まだ新幹線が着くまで時間があるのに 「シバ、パット替えに行こうか?」 『や、……眠いからこのままでいい』 「気持ち悪くねえの?」 『いい、』 と、シバは今はここから動きたくないようで 3回分吸収出来るし、出してすぐに吸収するやつだからそんなぐちょぐちょした感じもしないのだろう、と今回のシバのおもらしは諦める事にした シバも気持ち悪そうな感じもしてなく次第に寝てしまった ◇◆ 『んん、帰ってきた』 と、新幹線から降りるとシバは大きく伸びをして 安心した顔をしていた 俺も安心したのか どっと疲れが出て 早く帰りたかった 「荷物多いしタクシーで帰ろ」 と、改札を出て タクシー乗り場に行くと タクシーはすぐに来て 荷物を積み家に向かう はぁ、ようやく帰れる しかし、もうすぐ家に着く、と言うところで 『なぁ、』 「なに?」 と、シバは俺の袖を掴み 耳元に寄ってきた そして、耳元で 『おしっこ、漏れちゃいそう』 と、呟く 「……、」 そういえば、新幹線を降りてから トイレ行くの忘れてたな 俺も早く帰りたくて油断していた 家まであと5分もないくらいの距離だ 途中でという探して止まってもらうよりさっさと帰ってしまった方が早いだろう 「シバ、もうすぐだしこのまま家に帰ろう。パットしてるしもし我慢できなかったらしてもいいから」 と、耳元で返すと 『でも……、うん、』 と、シバは頷いて 少しだけ脚を揺らした そういやパットも替えてなかったな 新幹線で1回漏らしていたから 駅で外してやれば良かったな 失敗したな、と自分が疲れていることに気付く シバは少しモジモジしながらもようやく家の前に着いて 荷物を下ろしていると 『っぁ、っ』 と、小さく声を漏らした 「シバ、先部屋行っててもいいぞ」 しかしシバはふるふると首を振り 俺が来るのを待つ そして お土産やら大きな荷物を持って エレベーターを待つ時には シバは自分の中心をぎゅっと抑えていた 『んんっ、でちゃう、』 エレベーターが来て 乗り込む頃にはもう恐らくちょろちょろと出始めているのだろう 何度も自分の中心を揉みしだくシバ 「シバ、我慢出来ないならしちゃいな」 『だって、ぁっ、あっ、』 と、俺の言葉が引き金になったのか 背中が震えた そして、 『っぁ、っあぁっ、でちゃ、でた、ぁ、っ』 と、体から力が抜け 縋ってくるから腰を支えると シバはその場で全部出し始めた しかし、 『あっ、』 と、少し大きな声と共に また自分の中心を握ったから どうした、と様子を見ると じわ、とズボンが濡れ始めた 「あれ、漏れちゃってんな?」 『だって、おれ、っ』 じわじわ、と染みを大きく広げ ようやく止まったおしっこは 今にも床に零れそうになっていた 『んんっ、もれた、』 「なんでだ?早く部屋行くぞ」 と、到着したエレベーターから シバをひきずり 部屋の前に行く間も シバは泣き始めてしまって ぐすぐすと泣いている 「シバ、キレイにしてやるから泣かなくていいって」 ようやく家だ、と 部屋に入ったが まずは風呂だな、と そのままシバを風呂場に連れていき 濡れたスーツをぬがしていく 『だって、』 「駅でトイレ行けばよかったな。ごめんなー、」 おもらしパンツもぐしょぐしょになっていて 風呂場でそれを脱がせると 中のパットもびしょ濡れで たくさんおしっこをしている事がわかる でもこれ、2回分のおもらしの量じゃねえな? 「シバ、いつおもらししちゃったんだ?新幹線と今だけじゃないだろ、これ」 『……向こうの、会社でる時。トイレ行ったけど脱ぐの間に合わなくなって服着たまま全部でちゃった、』 「ええ、言えよ。新幹線に乗る前聞いたらお前パット濡れてないって言ってただろ」 『だって、会社でおもらししちゃったって、恥ずかしくてやだったんだもん、』 と、更に泣いてしまって シバの頭を撫ですぐに下半身を洗ってキレイにする 新しいパンツを履かせようとしても首を振ったからおむつを履かせてスウェットに着替えさせる 疲れてるから仕方ないか もういいや、俺も疲れてるし今日はおむつの方が片付け楽だし。 「シバ、疲れたよな。ゆっくりしよ」 頭を撫でながらいうと こくん、と頷きようやく鼻をぐすぐすしながらも泣き止んだ リビングに戻るとソファに座り シバはすぐに甘えてくる 『あー、おちつく、』 と、ソファに座る俺の膝の上にごろんと横になる 『なぁあ、』 「なに?」 『いっぱいおもらしして、ごめん』 「いいって。駅でトイレ行けばよかったのに俺が楽して行かなかったからな」 『……ほかにも、漏らしちゃったけど』 シバはすぐにすりすりと俺の腹に抱きつくから頭を撫でてやる 『疲れたけど、おまえと出張、またつれてって。おれお留守番の方がやだし』 「あぁ、そうだな。また出張とか今度は旅行とかも行こうな」 シバは頷いて 今回の出張がシバにとってストレスが溜まっただけにならなかった事に少しだけ安心した まぁ、今回の出張で 注意点も分かったから 次回に活かせるしな

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