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第134話

病院の後薬が効いたのかシバはずっと寝ていて 俺はリビングで仕事をしていた そろそろなんか食わせようかと起こそうとした時だ 『おしっこいく、』 と、シバが 毛布をずるずると引きずりながらリビングに来た 「おお、起きたか。おしっこな。行こうか」 と、毛布をソファに置いて トイレまでシバを連れていき トイレの前に立たせておむつを外してやると ちゃんとトイレに向かっておしっこをした おむつの中も濡れてないな ただ、少し汗で湿っていたからおむつも替えるか、と新しいおむつを履かせる事にした 「おしっこいっぱいでたな」 『うん』 「おむつに出ちゃう前に言えて偉かったな」 『うん』 「汗かいてるから少し拭こうか」 『汗かいたから、ねつ、すこし下がった』 「そっか、よかったな。鼻は?」 『まだくるしい』 「点鼻薬するか?」 『それいたいから、や』 寝る前に1度無理やり点鼻薬をしたら 鼻が痛かったのか ものすごく眉間にシワを寄せていた シバは下半身裸のままリビングに来たから タオルを敷いて ソファに座らせる 俺はシバの身体を拭こうと タオルやらお湯やらを用意する 「着替えたらまた寝るか?」 『や』 「起きてんのか?」 『一人で寝ててやだったんだもん』 「あー、ひとりにしちゃってたもんな。ごめんな」 『だっこする』 「体拭いてからなー」 と、下半身を拭いてから おむつを履かせてスウェットも履かせる 『おむつなの?』 「どっちでもいいけど。どーする?」 『早くだっこしたいからこのままでいいや』 はやくはやく、と手を伸ばしているから バンザーイと上も脱がせて さっさと上半身も拭いてやる 『くしっ』 「さむい?ちょっとエアコンあげるか」 と、エアコンを少し上げて上半身も温かいタオルで拭いてやる 『抱っこするっていってんじゃん』 「わかってるからちょっと待てって」 『だっこ、』 「わかってるよ。服着てからな」 と、ヒートテックを着せると そのまま上に乗ってきて ぎゅう、と抱き着いてきた 『だっこだ』 「だっこだなー」 そのまますりすりと俺に身体を擦り付ける こいつたまに妙に俺の事好きそうな事するよなー 「シバ、身体辛くねえ?」 『だいぶ、まし』 よしよし、と背中を撫でていると 「そっか。シバ、腹減った?なんか食うか?」 『や、もっとだっこしてんの』 と、まだこのままでいたいのか グリグリと体を擦り付けてくる 「今日は随分と甘えるな」 『だって……、もっとよしよしして欲しい』 まだ少し身体は熱い 薬が効いて熱が下がっているだけだったらまた後で熱上がったりしそうだしな、 『なぁ、』 「どうした?」 『夢、みた』 「夢?なんの?」 『高校のころのゆめ、』 「へえ、どんな?」 『………、ふつうに、友達としゃべったりして、』 シバはそこまでしか言わず ぐ、と俺の胸に顔を埋めた 『ねえ、おまえは……、』 「なに?」 『なんでもね……だっこ、ずっとだっこする』 「すっげえ甘えてくる」 『そういう気分、』 寝ている時にひとりにしたのが嫌だったのか? シバを膝に乗せてたらなんもできねえけど シバがそれがいいなら もう少しそのまま甘やかす事にした 『なぁあ』 「なに、どうした?」 『おれ、おまえにあまえたい』 「甘えてんだろ?甘やかしてるし」 『もっと』 「なんで甘えたいの?なにしてほしいの?」 『なんか、すげえ、さびしい』 「さびしい?ずっと一緒にいんのに」 何言ってんだ、こいつ 熱で心細くなってんのか? 「シバ、ちゅうしようか」 『かぜ、うつるから』 「いいよ、シバの風邪なら全部貰ってやるよ」 と、シバのおでこから順番にキスをして 唇にもキスをすると ふはっ、と吹き出して笑うシバ 「なんで寂しいの?」 『起きたら、さびしかった』 「俺ずっと一緒にいんのになんで寂しいんだろうなあ」 『わかんね、』 なにか、嫌な夢でも見たのだろうか 高校生の頃の夢、 いい思い出じゃ無いのだろう そして、俺も嫌でも思い出す 名古屋駅で会ったシバの高校の頃の同級生という人物 気にしないようにしていたが あれが、 シバが前に言っていた 高校の頃の友達 親友だと思っていた人物 シバの事が好きだった、シバの親友 きっとあいつだ ただの友人や同級生じゃないことくらいすぐにわかる 「シバ、俺はずっとお前の傍にいる。だから寂しくねえよ」 『やくそくだからな』 「わかってるって」 その言葉で安心したのか 単に少し落ち着いたのか シバの腹からきゅるる、と小さく音が鳴った 「シバ、食欲ありそうだな」 『うん、少しだけ腹減った』 「よし、じゃあ食お。食った方が早く良くなるだろうし」 さっきコンビニで色々買ってきてるし うどんとかお粥とか 時間帯的に俺も腹減った 「シバ、うどんとお粥どっちがいい?」 『うどん』 「うどんなー」 1度シバを下ろして レンジにうどんを入れる間もシバはピッタリ隣に付いてきて 多分今日はこのままベッタリだろうな、とシバの頭を撫でてやると嬉しそうにした 『おまえは、何食うの?』 「俺もうどんだなー」 『いっしょだな』 「そうだな。ほら、シバのうどん温まったからこれもって先あっち座ってな」 『や、お前といっしょにいく』 「見えんだろ、座ってても」 『でもやだ』 「まぁいいけど」 と、今は体調が大丈夫そうだから 傍に居させた 「シバ、うどん食ったらもう一回寝ような」 『おまえも?』 「あぁ、俺も一緒だ」 『じゃあ、そうする』 と、甘えん坊は納得したようで よしよし、ともう一度撫でてやると嬉しそうに目を細めた

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