『けほっ、けほっ』 シバの体調は戻ったが 咳と喉の痛みが治らない あとおもらしがちょっと増えていた 出張中も 家に帰ってから熱出した時も おむつばっかり履かせていたせいかもしれない 単純に体調が悪かったからかもしれない おねしょしたな、と今朝も当たり前のようにおむつを外した 熱が下がらず、シバを2日間休ませたが その間もよくおむつを汚した 咳と喉の痛みだけは残っていたが もう大丈夫、とシバは言うから今日から会社に行かせようとして 下半身をシャワーで流した時も ちょろちょろとおしっこを漏らしてしまうから 「シバ、今日昼間用のパンツで大丈夫か？おむつ履くか？」 と、聞いたけど 『会社行くからおむつはや』 「シバ昨日も何回かおもらししちゃっただろ？大丈夫か？」 『熱でてたからだし』 「…そうだな、じゃあ俺今日シバのおもらしパン……昼間用のパンツの着替え持ってくから。濡れちゃったら社長室来いよ」 『うん、けほっ、ごほっ、』 「シバ、咳止まらないな。はちみつレモン飲んでいこうな」 『うん、』 シバの身体を拭き おもらしパンツとヒートテックを履かせて シバの背中を摩る 昼もまだ消化良さそうなもん食わせよ、と 思いながら シバのネクタイを巻いて 会社に向かった しかし、会社に着いた時だ 『あっ、』 「どうした？」 『おしっこ、でてる、』 「え？でちゃったか？なんで？」 『でてた、』 「たくさんでたか？おしり濡れちゃった？」 『ちょっと、でた、』 「ええ、じゃあパンツ替えようか」 と、シバを立たせるがスーツは濡れていない 少量だったのだろう 家でシャワーしながらちょっとおしっこを出した時からまだ1時間ほどだ そんなに溜まっていないから少量しか出なかったようだが 「上の俺の部屋までちょっと我慢できるか？」 と、聞くとシバが頷くから 社長室でパンツを替えることにして シバを連れて会社の中に向かう 「シバ、おしっこしたかったの？」 と、聞くとフルフルと首を振った 『気付いたらでて、じわって濡れてた』 「おしっこしたい感じなかったのに出ちゃったのか？」 シバは少しショックを受けたような表情をして頷く うーん、確かにこれはやばいなあ 尿意を感じず体が勝手に出してるのは 赤ちゃんと一緒だしなあ 「シバ、おむつ履こうか」 『や』 「いやか？」 『会社ではやだ』 「ええ、でも漏れちゃうかもしれないぞ？」 『早くトイレ行くから』 「わかったよ、時間決めて行こうな」 うん、と頷いたのを確認して ズボンとパンツを脱がせる うん。結構出てる パンツにギリギリ収まるくらいの量だな 脱がせるとパンツが結構重たくなっていた 『なぁ、おれのこといやになった？おもらししたから』 「なんで？なってねえよ。今更だろ」 『でも、勝手に出ちゃったから』 と、けほけほと咳をする 「シバ、嫌いにならないから大丈夫だよ。ほら、キレイにしてパンツ履こ。あと今日マスクして仕事しような」 『…うん、』 俺が下半身を拭いてやる間も シバは少し泣きそうな顔をしていて 俺の方が不安になる やっぱりおむつの方がいいんじゃねえかなあ いや、でもおむつだと油断してトイレ行かないだろうしなあ 「シバ、今日あと1回失敗しちゃったらおむつにしようか。失敗しなかったらパンツでいいから」 『…うん、そうする』 と、新しいパンツとスーツを履かせてやると シバはマスクをして仕事に向かおうとする 「シバ、ヤナギにお土産渡すから、いたら呼んできて」 『うん、わかった』 「あとヤナギにちゃんとお休みしてすみませんって言っとくんだぞ」 『わかってる』 と、シバに手を振って社長室から送り出す 俺は濡れてしまったシバの下着を片付けて 手を洗い仕事を始める準備をする 「社長ー、おはようっす」 「おー、ヤナギ。おはよう。これ土産な」 と、シバに会ったのか ヤナギが社長室に来て土産を渡す 「ありがとうございます」 「休んで悪かったな」 「いえいえ。シバくん大丈夫ですか？さっきマスクしてましたけど」 「うん。なんか鼻詰まっててずっと口呼吸してたせいで喉ちょっと痛めちゃってな。あとは元気なんだけど」 「けど？」 「……ヤナギにこんな事頼みたくねえんだけど」 「…なんですか？」 「ちょっと今おもらししやすくなっててな。だからトイレ行かせてやってくんない？漏らしたら俺片付けるけどさ」 「あー、はい。それは別にいいですけど」 「熱出した時にずっとおむつ履かせてたらトイレ下手になっちまってな。本当はずっと俺が見てたらいいんだけど今日仕事溜まってっから」 「…それは全然大丈夫なんですけど、今は？オムツ履かせてんですか？オムツじゃなくておもらししちゃったらシバくんが気にすると思うんですけど」 「あー、それはおもらしパンツ履かせてるから多少なら大丈夫だと思うけど」 「…わかりました、どれくらいのタイミングでトイレ行かせた方がいいですか？」 「んー、まぁ1時間半くらいなら漏らしてもパンツに収まると思うけど」 「了解っす、じゃあ気を付けておくんで社長も様子見に来てあげてくださいねー」 「あー、わかってるって。迷惑かけるな」 「はい、大丈夫です」 「あ、あとシバにのど飴舐めるように言っといて」 「さすがに自分で言ってくださいよ」 と、ヤナギに言われてしまい のど飴舐めるか はちみつレモン飲んどけよ と、メールをして トイレ行けよって続けてメールをしようと思ったが しつこいと思われても嫌だから シバの事を信じる事にした