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第140話
「まずおむつ替えような」
と、床のラグの上におねしょマットとタオルを敷いてシバを促すと
スーツの上着を脱ぐから
下も脱がせてやると
すぐに ごろ、と横になって
ぱかりと脚を開いた
赤ちゃんみてえ、と少し笑ってしまった
おむつの横を破って開くが
もじ、と腰を揺らす
『おしっこ、出そう』
「でちゃう?トイレ行こうか?」
しかし、
『んんっ』
ぶるっと震えそのまま濡れたおむつに
ぱしゃぱしゃとおしっこを零す
「あー、出ちゃったな」
さっき出したばっかりなのに
俺が沢山水分を取らせていたからか
結構な量がでて
おむつから零れて
じわ、と下に敷いたバスタオルを濡らす
『んんっ、ごめ、っでちゃった、ぁっ、』
「シバ我慢してたからな」
『んん、……おれ、おもらしばっかり、』
ぐす、と鼻を啜った
あー、泣きそう
「おいで、シバ。シャワーで洗ってやるから」
と、手を引いて風呂場まで連れていく
そしてシャツを持たせて立たせると
恥ずかしい、と背中を向けるから
ぷりん、とお尻がこちらを向く
「シバお尻丸出し」
と、シャワーを当てる前にするすると尻を撫でると
『おしっこ漏れちゃったんだもん』
と、甘えた声を出した
「お尻冷たくなってるから早くシャワーしようなあ」
『うん、』
シャワーのお湯で流してやると
『きもちいい』
「シャワー気持ちいいなあ」
『うん』
と、お尻を流して
「シバ、こっち向いて」
と、向きを変えると
ぷるっとシバの中心でちんぽが揺れる
「シバのちんぽかわいいなあ」
『おれのちんぽこどもみたい?』
「なんで?ちゃんと毛も生え揃って、つるつるの頭でてて大人ちんぽだろ?ちょっと色薄いけど」
『じゃあなんでかわいいっていうの?』
「シバがかわいいから」
と、たぷたぷとちんぽを洗ってやる
『おれってそんな子供みたいなのかな?』
まぁおもらしして洗ってもらってる時点で結構赤ちゃんだけど
「んー、シバは俺にとってかわいいからなー」
かわいいというか
愛おしいというか
『おれ大人だよな?』
「じゃあおしっこ我慢できるように練習しようなあ」
『……すぐ、ちゃんとトイレ使えるように戻るし』
「うん、じゃあそうしようなあ」
ほら、洗い終わった、と身体を拭いて
そのまま下着とスウェットを履かせる
『おむつじゃねえの?』
「大人なんだろ?」
と、言うとシバはちょっとハッとして
ふん、と俺から目線をそらす
「シバ甘えん坊だから今日はおむつでもいいけどどうする?」
『パンツでいい』
「じゃあ寝る時間までは大人パンツなー。だからおしっこ漏れたらすぐびしゃびしゃになるから気を付けようなー」
うん、と頷き
また咳をした
さっさと飯用意して今日は早く寝させなきゃだな
シバは夕飯の準備も手伝ってくれて
トマト鍋はすぐに出来た
うまー、と普段あんまり食べない野菜もいっぱい食べていて
シメの雑炊も卵とチーズを入れると
お子様が大好きな味のトマトリゾットになって
それもよく食べた
『沢山食った、腹いっぱい』
「お前熱出てから食欲落ちてたけど沢山食って偉かったな」
『うん。沢山食ったから重くなったかな』
「どうだろうな。つか最近お前ちょっと重くなったよな」
『そうかな?おれ、結構食ってるからな』
大きくなったかもー、とシバはちゃんと食器を下げるから
貸して、とそれを食洗機に入れてやる
食後だから抱っこしたがるかと思ったのに
シバはトイレ、と小走りでトイレに向かって
間に合ったのか普通にソファに腰を下ろした
「おしっこ間に合った?」
『間に合った、結構もう大丈夫かも』
「そっか、ならいいけど。シバ、なんか不安な事あったらなんでも言っていいからな」
『…なんで?』
「なんかお前、最近落ち込んでるから」
『……落ち込んでないよ、』
「そうか?ならいいんだけど」
『でも、なんか、最近思い出してた』
「何を?」
『…高校生の頃のこと』
と、最近シバが元気のない原因を言葉にした
「高校生の頃、何かあったか?」
『ううん、なんでもない。お前とは関係ない事だった』
と、シバは隣に座った俺の胸にスリスリと顔を擦り付けた
なんだそれ、
関係ないって
余計気になるし
なんか、すっげえもやもやすんだけど
『ごほっ、』
「また咳出てんな。早く風呂はいって寝ような。シバ、今日木曜日だけどひとりで風呂入る?」
『うん、見たいテレビあるから早く入ってくる』
「そうか、じゃあ俺やる事あるからもうちょい後に風呂入るから風呂上がり寒くすんなよ」
『すぐ服着る』
「うん、そうしろよー」
と、風呂に送り出して
俺は残っていた仕事をする
あと明日田中さん来る日だからやって欲しいことメモしとこ、とやることを頭の中で考える
◇◆
シバの好きなテレビの音が聞こえてきたから
シバが風呂から出てテレビを見ているのだろう
様子みて俺も風呂はいろ、とリビングに向かう
「シバ、髪乾かしてねえだろ」
『んー』
「…んー、じゃねえよ。俺寒くすんなって言ったろ、頭の濡れたままにすると冷えるだろ。さっさと乾かせよ」
『んん、だって。CMになったら』
せめてちゃんと拭け、と肩に掛けているタオルで頭をわしゃわしゃとシバの頭を拭く
「シバ、また風邪悪化すんぞ。おい」
『…わかってるのにぃ』
「わかってねえだろ」
『んんん、ごめん、怒んないでよ』
「怒ってねえよ、辛くなんのお前だからちゃんとしろって言ってんの」
『んんんん、ごめん、なぁ、』
「ごめんじゃなくてちゃんと髪の毛乾かしとけよ」
と、タオルを渡すと
シバはタオルをぎゅっと握り
『んんん、』
と、小さく発した
テレビを見ている途中で言われて嫌だったのだろう
ぐず、と少しぐずってソファに転がる
「シバ、俺風呂入ってくるからな」
『……うんんん、』
肯定とも否定とも取れるような返事をしたシバ
テレビみたいし、
もう眠くて嫌なんだろうな、とため息を吐く
「シバ、辛くなんのお前だからな」
『だってえ、』
と、ぐずぐずと泣き出しそうになる
あーもう。咳もしてるし
と、シバはぐずってゴロゴロと動かない
これはもうダメだな、
ほっとけば寝るか、と
シバに毛布をかけ
部屋暖かくしとこ、とエアコンの温度を少しだけ上げ部屋から出る事にした
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