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第142話

シバの声が出なくなっちまったから病院連れて行って午後出にする、とヤナギに連絡をした 夜中に1度シバが咳き込んでいて目を覚ました時にシバの声は出なくなっていた その時に飲み物を飲ませたが 声は出るようになっているだろうか、と シバの事を揺らして起こす 「シバ、おはよう」 シバはまだ眠い、と目をゴシゴシとしてなかなか起き上がらない 「シバ、声出るか?」 『…ー、』 あー、と口を開けたが カスカス、と掠れた音だけして 声は出ていない 「うがいして飲み物飲んでみような」 と、頭を撫で 腕を引くとどうにか起き上がったが いやいや、と首を振る 「どうした?起きたくないのか?病院行くから起きなきゃダメだぞ」 と、言っても いやいや、と首をふる 「なに?どうした?」 と、聞くと 口パクで おしっこ、と言う 「あー、おしっこ。どうした?出そう?でちゃった?」 するとまた口パクで でちゃった と、ゆっくり話す 「おしっこでちゃったか。シャワーでキレイにしような」 うん、と頷いたのを確認して 毛布を避けると スウェットのお尻の布地がじわりと濡れているのに気付く なんだか喋らないから 子供みたいに扱ってしまう まぁ寝起きのシバは殆ど赤ちゃんだしな。 夜中に起きた時も赤ちゃんだったし 「あー、おしっこ溢れちゃってたんだな。気持ち悪かったろ。おしり冷たかったな」 俺が結構多めに水分取らせてるから 出る量も多かった おねしょマットも少し濡れてしまって それも剥がして洗濯に持っていく 「シバ、シャワーの前にトイレ行っとこうな。おしっこ出るかもしんねえから」 トイレの前でシバのスウェット脱がせて おむつも開くと 寒かったのか ぷるっと身体を震わせ その場でおしっこをちょろちょろと少量漏らす 「あ、」 『はぁ、っ、』 と、気持ちよさそうに息まで吐くから 怒る気もどっかに行ってしまい 思わず苦笑いをする 「シバ、おしっこしたかったか?」 ううん、と首を振るから 寒くて漏らしてしまったのだろう 濡れてるからいいや、と シバのスウェットで脚と漏らしたおしっこを拭いて はくはく、とシバはなんか言うけど 何言ってるか分かんねえな 「一応トイレ行っとこうなー」 と、トイレの目の前で漏らしてしまった後だけど トイレの中に入って一応立たせ シバのちんぽをトイレに向けるが 出ない、と首を振る 「出ない?」 うん、と頷くから諦めて 「でないかー、出ちゃったもんなあ」 シャワー行こ、と シャワーに向かうとシバもちゃんと付いてきて 自ら濡れないようにスウェットの上を捲る 「お湯で洗うの気持ちいいなあ、シバ」 うん、と頷いたのを確認し ボディーソープでキレイに洗って流していく 「自分で拭けるか?」 と、シバが頷くから タオルを渡して拭き終わったタイミングでおもらしパンツを履かせる 濡らしたスウェットとおねしょマットもついでに洗って洗濯機に入れる 「ほら、うがい」 と、うがい薬を入れたカップでうがいをするように言うと 不味い顔をしながらもうがいをする 「あーって言ってみ」 『ーっ』 「やっぱり出ねえな」 と、シバの頭を撫でて 寒くないように 上下共にヒートテックを着せる 「ほら、はちみつレモン」 と、ソファに座ったシバに温かいはちみつレモンを飲ませる 「シバ、乾燥するとおまえ咳止まんなくなるから、俺、お前にいっぱい飲み物飲ませるからちゃんとトイレ行かなきゃダメだからな。びしゃびしゃになっちゃうから」 と、言い聞かせるように言うと うん、と頷いた 「今日おむつじゃなくて平気だよな?」 しかし少し不安そうな顔をする じゃあ仕事行くまではおむつに、と考えたが 甘やかしたら一向におむつ癖抜けなくなるな、とそのままおもらしパンツで行かせることにした 「おもらししたら言えよ、パンツ替えてやるから」 と、いうと うん、と頷いた 「朝飯何食いたい?」 と、聞いて シバ喋れねえんだ、と気付く 「家でいいよな?卵でいいか?」 と、シバが頷くかどうかで判断し カップスープとベーコンエッグとトーストにしようとするが 「シバ、パンよりご飯の方が食いやすい?ベーコンエッグのパンにしようと思ってんだけど。お粥がいいか?」 と、聞くが ううん、と首を振ったから そのままベーコンエッグトーストを出す 「俺コーヒー飲むけどシバどうする?コーヒーって喉に悪いっけ?今調べるな」 と、調べるとカフェインは避けた方がいいと出たから 「シバコーヒーダメだって。そしたらカフェでノンカフェインのジンジャーミルクティー買ってこうか。お前そういうの朝飲みたいもんな?」 と、聞くと頷いた シバはちょうどいい温度に冷めたはちみつレモンを持って食卓に座って それを飲みながら朝ごはんも食べ始める 「いつもの癖で早く起きたけど病院あくまでちょっと時間あるな」 『…〜、〜』 と、シバははくはくと何かを言おうとするが 何を言いたいか分からなくて 「は?」 ちょっと待って、と 紙とペンを渡すと おれの仕事、ヤナギさんに連絡しなきゃ と、文字を見せてくる 「あー、それなら俺がシバと病院行くから午後出にするって連絡しといたから平気」 そっか、とシバは出ない声で言う 「よし、ご飯食べたらお着替えして行こうなー」 と、シバの頭を撫でると シバは紙になにやら書いて見せてくる なんだ、とその紙を受け取ると おれ、赤ちゃんじゃないよ と、書かれていて 思わず笑ってしまった 「ごめんな、シバ。赤ちゃんじゃねえよな」 赤ちゃん扱いしすぎだったか うん、とシバが頷くから頭を撫でる しかし、シバは抱っこ、と手を広げ乗ってくるから よしよし、と背中を撫でてやる どこが赤ちゃんじゃねえんだよ

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