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第146話

おむつを数枚とパットも数枚 おねしょパンツとおもらしパンツはそれぞれ5枚ずつ おねしょマットを2枚と バスタオルは3枚 2泊3日で実家に帰ることに決めて 着替えのスウェットと普通のパンツは多めにシバに持たせる事にした まぁ2着あれば実家だから洗濯もできるし ちなみに今回は長距離の車移動に備えて 携帯トイレと車でのおもらし用に別にタオルも持ってきた まぁ、長距離移動と言っても 一応同じ都内だ そんな距離でも無い ただこの時期道が混みそうで少し心配だった シバの枕も後部座席に積んでさあ行こう、という時だ 『おむつはいてく』 「ええ、なんで」 もう家から出ようとしていたのに いつもより早く起こされたのとおねしょをしてしまったせいで不機嫌なシバはおねしょをしていたからという理由で 起きてからトイレにも行かずおむつを履くと言い出した 「シバ、ちゃんとおしっこしてこう。おむつ履いてもいいけどなかなか替えてやれないかもしれないぞ?」 『や。もうおしっこ寝てる時に出たから出ないし』 「車ん中でおむつ濡れて冷たくてもシバ我慢する事になるぞ」 『だって今おしっこないもん。全部でた』 もういいや、と諦めて シバにおむつを履かせて着替えさせる 「トイレ行きたくなったら早めに言えよ。寄ってやるから」 車を発車させるとシバはすぐにうとうとして 眠くて不機嫌だったんだな、と納得するが すぐに脚をモジモジとし出す 早くねえか? まだ家から20分くらいだぞ シバの様子を伺うが 脚はモジモジと動かしているものの 目は眠そうにトロンとしていて 半分くらい寝ていた トイレ、近くにあるかな、とコンビニを探しながら走るが シバは一向にトイレ行きたいと言ってこない いや、勘違いじゃねえよな? あとどんくらい我慢できるか聞こうと思って口を開きかけた時だ 『っ、はぁ、』 と、シバが身体から力を抜き モジモジしていた脚を止める は?まさか… 早くねえか? 次いで しゅうぅ、とシバの方から控えめにこもった水の音が聞こえてくる あー、もう。おもらししやがった。しかもわざと シバはおもらししたのに何も言わずに 窓の外を暫く眺めていたが おむつの中が冷えてきて気持ち悪いのか 次第にもぞもぞと腰を動かし始め 俺の事をチラチラみる もちろんシバの視線に気付いて居たが お仕置だ、と暫くそのままシバの様子を観察する 「シバ、起きてんの」 『…おきてる』 「そっか。ミサは明日来るって。だから今日は母さんと父さんと兄貴達だけな」 『そっか、』 と、返事をするが おむつの事は言い出さない そして、意を決したように少しだけ息を吸い 『なぁ、』 と、小さく口にする 「なに、」 『コンビニ、寄りたい』 「なんで?なんか買う?飲み物とか食いもんなら後ろにあるけど」 と、返すと少し困った顔をする 『んんん、』 「どうした、シバ。ちゃんと言って」 『だって、』 「どうした?」 『おもらし、した』 「なんで?家出る前にトイレいけって言っただろ?」 『だって…おねしょしてたし…眠かったからおしっこわかんなかった、』 「トイレ行きたくなったら早めに言えって言っただろ?」 『んん、ごめんなさい。おれ、言わないでおもらしした』 と、半泣きになってしまい いじめすぎた、かなと少しだけ反省 「次コンビニ見つけたら止まるから。我慢できるか?」 と、聞いたらシバはこくん、と頷く 『コンビニで、』 「コンビニで?」 なんだ?と耳を傾ける 『おれの、おもらしちんぽ、きれいにしてください』 と、わざと恥ずかしい言葉で謝罪をしてきて 俺がこれを覚えさせたんだなーとなんだかムズムズする 「次コンビニ見つけたら止まるからもうちょい我慢なー。おまえのおもらしちんぽキレイにしてやるから」 と、いうとシバは顔を赤くして うん、と頷く しかし、年末年始の為か まだ下道なのに混んでいて 目の前のコンビニに中々入れない 『んんん、おしり冷たい』 「しょうがねえだろ、お前がおもらししたんだから」 『おしっこ、わかんなくておむつぐしゃぐしゃになった、』 「いっぱいおしっこしたの?」 『……うん、いっぱいおしっこでた、』 「へえ、赤ちゃんみたい」 『んんん、なんでそういうこというの』 「そういえばさ、景子さん……兄貴のお嫁さんな」 『うん』 「もうすぐ赤ちゃん生まれるんだって」 『へえ、お前おじさんになるの?』 「あぁ、まぁな、それで」 『うん、』 「もしかしたら陣痛くるかもって」 『へえ、そうなんだ』 「もう臨月でそろそろ予定日なんだと」 『へえ、大丈夫かな』 「生まれてからも大変らしいな。夜泣きしたり」 『そうなの?』 「シバもたまに夜泣きするから変わんねえな」 『しねえもん』 と、これ以上いじめると本当に不機嫌になってしまうからそろそろいじめるのをやめる事にして ようやくコンビニに着いて まず後部座席でおむつを替えてやることにした 「シバ、うしろちょっとおまえの枕あるから狭いけど大丈夫?」 『うん、大丈夫』 と、いつもより少し狭いが タオルを敷いて おむつを脱がせる 『おむつ?』 「赤ちゃんじゃないからパンツ」 『おもらし、しないかな』 「車でおむつ替えるの狭くて嫌だろ?早めにトイレ寄るようにするからパンツで頑張ろうな、シバ」 『……うん、』 「昼間用のパンツにするから」 と、新調したいつもより大容量のおもらしパンツを履かせて着替えを終わらせると なんか買いに行くか、とコンビニに入る 俺はホットコーヒーを買って シバにはホットのココアを買って 一応トイレに行かせている間に タバコを1本吸う 「おしっこでた?」 『うん、もう出たからおもらししない』 「そっか、それは良かった」 と、念の為30分に1回くらいはトイレ寄るつもりで行こう、と考える 1人で実家帰る時は2時間かからないが今日は倍くらいかかりそうだな、とタバコの煙を吐いた じ、とシバの視線を感じて 頭を撫でてやると、 嬉しそうに俺の隣にすりすりと寄ってくる 「よし、頑張って車で行こうなー。シバ、おしっこしたくなったら早めに言えよ」 『うん、ちゃんという』 と、1度おもらしをしたからか さっきまで寝起きだったけど少しは目が覚めたのか ちゃんとトイレに行く気になったようで少し安心した

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