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第155話
翌朝、いつもより少し早めに起きて
洗濯物を回収しに向かったが
豆腐屋だからみんな朝が早い
父さんと兄貴はもう仕事に行っていて
景子さんも元気に近所に回っていた
母さんは既に洗濯を始めていて
洗濯機の中身は既に母さんの手によって回収され畳まれたものを渡される
「シバくん、大丈夫?」
「あー、夜中起きてな。ちょっと色々濡らして驚いてたりしたけど落ち着いてすぐ寝たよ」
「そう、たくさん出ちゃったのね。やっぱり麦茶冷たかったかしら?お風呂上がりに喉乾いてると思って」
「まぁ確かに風呂上がりはいっつも飲みたがるよ、冷たいやつ」
「それに苺とミカンも食べたから身体冷やしちゃったかしら?豆乳ココアも飲んだから冷えないと思ったんだけどねえ」
「……水分与えすぎだろ」
「ミカンとココアはお兄ちゃんよ?それにシバくんおいしいって食べてくれるからついついあげたくなっちゃうのよね」
「……部屋寒かったのもあると思うけど。ちょっと寝る前は麦茶とか飲ませんなら少なめにして」
俺がパット適当につけたから漏れたってのもあったけど量も多いと思ったらそんなに水分与えてたのかよ
そりゃ漏らすわ
「いいじゃない、おねしょくらい。大丈夫よ。別にいいわよお布団なんて。好きな物食べさせてあげなさいよ」
「シバが気にすんだよ。今日の夜は気をつけろよ。新年早々だとシャレになんねえから」
「書き初めね」
と、母さんは楽観的に笑う
いや、本当に楽観的すぎんだろ
「じゃあお母さんこの後お店の方行ってくるからシバくん起きたらご飯あげなさいよ」
「わかってるって。いってらっしゃい」
と、母親を送り出して暫くした頃
ぽやぽや眠そうな顔をしたシバが降りてきた
「おお、シバおはよう」
『んん、ほかの人は?』
と、ねむそうに目を擦りながら聞いてくる
「みんなもう働いてるぞ」
『はやー、』
「早えんだよ、豆腐屋だから」
『そうなんだ、』
と、ねむそうに欠伸をして
「シバ、おむつ大丈夫?」
と、聞くと少しくしゅくしゅ自分の中心を揉むから
乾いているカサカサした音じゃない水分を含んだ音がする
「上で着替えようか。パンツにするだろ?」
と、聞くと
うん、と頷いて
いま、降りてきたばっかりだが
すぐにまた上に連れていく
さりげなく洗濯物も部屋に持っていき
母さんにバレていたことはシバには気付かれ無いようにする
「ほら、シバ。ごろん。おしっこでそうじゃない?」
と、聞くと
うん、と眠そうに頷き
ごろん、とおねしょマットの上に横になる
まだ眠いんだろうな
妙に素直というか言われるがままだ
ジャージを脱がせてやると
すぐに
ぱかっと脚を開く
おむつの前をゆっくりと開くと
2回目だから量は少なめだったが、
ぴょこ、と元気のいいシバのちんぽ
まぁ朝だからなー
朝勃ち見られんの恥ずかしがること多いのに
今日はぽけ、と気にしていない様子だからまだほとんど起きてねえんだろうな
「シバ、ちんちんちょっと冷たくなるぞ」
と、1度伝えてからおしりふきで吹いてやる
そういえば他の皆が早いから気にしてなかったが
まだ普段シバの起きる時間よりちょっと早い
そして夜中に1回目を覚ましてしまったからもしかしたら寝足りないのかもしれない
『んん、つめたい、』
「温かいタオル持ってくるか?」
と、聞くとふるふると首を振るが
冷たくて嫌なのだろう
ぽやぽやしたまま
ちゅぱ、と指しゃぶりを始めてしまった
「シバ、もうちょい寝るか?まだ眠いだろ?」
しかし
ふるふると首を振るから起きる気はあるらしい
「お尻上げて、シバ」
と、俺の言葉にちゃんと反応して
膝を立てお尻を上げるけど
相変わらずちゅぱちゅぱと指をしゃぶっている
さっさとお尻を拭いて
おもらしパンツを脚に通すが
ちょっと失敗しそうだな、と不安になる
顔洗って目覚めたら大丈夫かな
「シバ、今日パンツだからな」
と、いうと
ちゅぱ、と口から指を抜いて
『ちゃんと早くトイレ行く』
と、言ったから大丈夫だろう
「シバ、指しゃぶりしないようにしようなー」
『…してないし、』
と、明らかに嘘をついて
さりげなくヨダレで濡れた手をスウェットで拭く
『…なんか、おしっこしたくなってきた、』
「おお、じゃあ急いでいこ」
と
とりあえずもう一度ジャージを履かせて起こす
近いトイレにしよう、とそのまま2階のトイレの前まで連れていくと
「ほら、」
『…おしっこ、』
「するんだろ?」
『うん、』
と、ドアを開けてやると
俺の腕を引いて中にいっしょに入るから
させてほしいのか、と
ジャージとパンツをまとめて下ろすと
ぷるん、とまだ少し元気なシバの物
「シバ、勃起してるからおしっこ気をつけような」
と、手で押えてやってトイレの真ん中に向けると
『んん、でにくい、』
なるほど、朝勃ちしてたから最初聞いたときはおしっこでないと言っていたが
治まってきて尿意に気付いたのか
あぶねえなあ、完全に治まるの待ってたらまた漏らしてたじゃねえか
勃起しているから尿道が狭くてでにくいようで、
ただやっぱりおしっこは溜まっている
ちょろ、ちょろちょ、ろと少しずつ出てきて
やべえ、狙いが定まらない、とちょっと散ってしまいそうになるが抑えてやると
だんだんおしっこが出る量も増え
ようやく全部出せたようで
ふう、と息を吐く
そして、
『おしっこ、トイレでできた』
と、褒めてと言わんばかりに言ってきて
「えらかったな、シバ。気持ちいいだろ、トイレでおしっこできると」
と、褒めると
うん、と頷く
ぷるぷる、と滴をはらってパンツにしまう頃にはほとんど朝勃ちは収まっていた
『手ー洗ってえ』
と、先に水道の所に手を出しているシバ
お前なんも触ってないから洗わなくていいだろ、と思いながらも
シバの背中側から後ろにピッタリとくっついて手を重ね
蛇口を捻り
ぬるま湯を出し手を濡らし
ハンドソープを手に取って
ぬるぬるといっしょに手を洗ってやると
シバは楽しそうにけたけた笑う
「楽しいか?」
『うん』
と、ご機嫌で
そこでようやく、今この家にいるのは俺とシバだけだったから甘えたくなったのかと気付き
眠かったのもあると思うが、と
さっきまでの指しゃぶりをしたり、妙に素直な赤ちゃんみたいな行動をしていたり
おしっこさせてとか手を洗ってとか
2人っきりのうちに甘えたくなったのかと納得する
「シバ、ご飯食べて下のこたつでごろごろしよ」
と、シバはこたつ、というワードに反応して
『うん』
と、嬉しそうに頷いた
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