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第159話
おみくじをしようと並んでいたら
『ちょっとおしっこしたくなっちゃった、』
と、シバが俺の袖を引いてこそっと言ってきたから
「我慢できそうか?家まで10分くらいだけど」
と、聞くと
『まだちょっとだけだから早く帰ればがまんできる』
と、言うからおみくじはやめて急いで家に帰ることにした
家に着く頃にはシバは少し自分の中心を抑え始めていて
バタバタと靴を脱ぎ急いでトイレに駆け込む
そして間もなくトイレを流す音
「大丈夫だったか?」
と、聞くと
『ちょっとだけ、冷たくなった』
と、いうから
下着を下げてパットを抜いて確認すると
ちょっとチビった程度の染み
「なんだ、本当にちょっとじゃん、セーフセーフ、偉かったな。早く言えて」
と、褒めると
少し嬉しそうに頷いたから
さっさとパットを処理して、
ミサ達はもう寝ているようで
リビングには俺とシバだけだったから
少しこたつで温まりながらテレビを見て
だいぶ夜更かししてから寝る事にした
せっかくだから初日の出も見ようかとも思ったがシバが限界だった
こたつでうとうとしてしまい
もうほぼ引きずるようにどうにか部屋まで連れて行って服をぬがせて1度布団に転がす
「シバ、寝る前におしっこ行こうな、おねしょしちゃうから」
と、起こそうと頑張るが
良く考えれば今朝、いつもよりちょっと早起きしているシバ
もうほぼ寝てしまっているから今日はおねしょだな……
諦めておむつに変えて俺も寝る事にした
そして翌朝、
シバより先に起きて
まだすやすやと寝入っているシバを起こさないようにそっと布団を捲りシバの股間を触る
スウェットの上からでも
もこもこに膨らんでいるのがわかる
どうやら俺の神頼みは効かなかったようだ
しかし、新年早々書き初め もといおねしょをしてしまったと知ったらシバはショックをうけるだろうと思い
そっと服を脱がして
おむつを処理して下半身を拭き
おねしょパンツを履かせておく
袋に入れたおむつを処理してからシバを起こそうと思い
1度下にゴミを捨てに行くことにした
「あらおはよう」
「おお、母さん帰ってたんだ」
「あんた達まだ寝てたの?」
「夜中に初詣行ったから寝るの遅かったんだよ」
「あら、そう。それは?捨てとくかしら?」
と、俺の手にある黒いビニールに気付く
「シバの書き初め」
「あらあら」
「捨てとくから」
と、ゴミ箱の奥の方に入れて証拠を隠滅する
「父さんとミサは?」
「町内会に顔出しているわよ、お父さんがミサ連れて。あんたも後でちょっと行きなさいね」
「ええー…」
ちょっとめんどくせえなあ、
どうせ酔っ払っいばっかりだし
「シバくんは?」
「まだ寝てる、もう起こすけど」
「そう、おせち食べなさいね。お雑煮も作ったから」
「おお、いいね、雑煮」
早くシバ起こそー、と再び部屋に向かう
「シバ、起きな」
『…、ん、あさ?』
「朝っていうかもう昼」
『んん、おきる、』
「そうだなー、今日もう帰るからお節と雑煮食って挨拶しにいこうなー」
『そっか、かえるか、』
と、んん、と、伸びをしてから
起き上がり
もしゃ、と少し自分の股間をさわる
『…おねしょしなかったよ、今日』
「おお、よかったじゃん。俺が初詣で神社でお願いしたからなー」
と、うん、と少し嬉しそうに頷く
きがえよーとスウェットとおねしょパンツを脱がせて
「シバー、昼間用のパンツでいい?」
『うん』
と、頷いたのを確認して
スーツケースからおもらしパンツを探して取り出す
おねしょをしてないから今日はちょっとしっかりしているようで
シバはパンツ以外は自分で着替え始めたが、
『…んん、おしっこしたくなっちゃった』
と、服を頭からかぶった時足をバタバタさせ始めて
早く着ようともがもがと服の中で動くけど
焦ってるからか中々頭や腕が出せず
ちょっと手伝って着せてやる
「ほら、おしっこ行っといで」
と、ドアを開けると
シバはすぐに廊下に飛び出して
トイレに向かうが、
「あ」
びくっと肩を揺らしたかと思うと
ぷるぷると震え
『んん、ぁっぁぅ、はぁ、ぁっ』
ぎゅうっと自分の中心を握り込み
内股で立ち止まる
そして、
ぽたぽた、と指の隙間から水滴が落ちるのが見える
「あー、出ちゃったか」
間に合わなかったか、
吸収しきれず
ぴちゃぴちゃと床に零れてしまったおしっこ
シバはぺちゃりとそこにそのまま座り込んでしまう
「下から拭くもん取ってくるからシバちょっとだけ待っててな」
『…漏らしちゃった、』
「出ちゃったな」
よしよし、と頭をなで
1階に降りて雑巾やらタオルやらを取りに行く
「シバくん起きた?」
と、母さんが聞いてきたけど
俺がバタバタとタオルやらを取る様子に少し不思議に思ったらしい
「何探してるの?」
「あー……、シバがお漏らししちゃった」
「あら大変。手伝う?」
「いいって、シバ恥ずかしいだろ、母さんに知られたら」
「そんなのいいのに」
と、母さんは言うけどシバ的にはそういう訳にはいかないだろう
急いで上に戻り、
トイレの前で座り込み泣いているシバの元に急ぐ
「シバ、ごめん、お待たせ」
と、ほぼ泣いているシバを立たせて
「ほら、パンツ脱ごうな」
と、パンツとズボンをまとめて下ろす
あー、結構出てるな
水分を吸ってかなりずっしりしていた
寝てる間に1回出してんだけどな
着替えさせたばっかりのおもらしパンツの許容量をあっさり超えたシバのおしっこ
やっぱり寒いと量多いよな、シバも大人だからいっぱい出るし
おねしょした後も寝ている間に溜まっていたのだろう
『…びしゃびしゃになった』
「着替える前にトイレいけばよかったな?俺気付かなくてごめんな?」
『おれがおしっこ気づかなかったから、』
大丈夫だよ、とさっさと乾いたタオルで水分を拭き取りお湯で濡らしたタオルでもう一度拭き取ってやる
シバは落ち込んで下を向いていて
「シバ、大丈夫だよ。今父さんとミサもいねえから」
しかしシバの今日の服が濡れてしまった
「シバ、ズボン洗濯して乾燥させるからそれまで下スウェット履いとこうか」
『…、お母さん、変におもうかな?』
「母さんなら大丈夫だ、若者のファッションわかんないって言うし」
…知ってるし、
「シバ、冷えちゃうから早く履いとこ」
と、まずはおもらしパンツを履かせようとしたらふるふると頭を振る
『やだ』
「なんで?」
『おむつ、』
「ええ、おむつもこもこしちゃうだろ」
『やだ、それよりお母さんの前でおもらししちゃったらやだから』
と、シバは首を振る
シバおむつ履かせると油断してトイレ忘れんだよなあ……
「シーバ」
『や、』
「……おむつにするか?」
と、聞くと
うん、と頷いて
「おむつ部屋だから部屋行こ」
と、部屋に連れていきスーツケースからおむつを出すが
「あれ」
『なに?』
「シバ、おむつ、テープのしかねえや。やっぱりパンツにしよ。テープのだとお前自分で脱げないだろ」
『……やだ、おむつ。おれ、今我慢できると思ってたのにおもらししてやだったからおむつじゃないとやだ』
「ええ、じゃあパット入れてパンツにしよ。パット3回吸収できるしおもらしパン…昼間用のパンツも200cc吸収出来るやつだからいいだろ?」
と、聞くと渋々頷く
よく見たら大きいパットも残り1枚だった
失敗したな、足りなかった
おねしょとかおむつに入れる用の小さいパットならあるけど
大きいパットはこれが最後の1枚だ
これ帰りの車で付けさせようと思ってたんだけどなー……履くタイプのおむつもねえし…
これ帰り道テープタイプ付けるべきかな、と少し頭を悩ませる
まぁ、シバにおもらしさせないように俺も気を付けるか
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