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オバゴンね。 涼の話にたまに出てくるオバサマ。 社内でもかなり問題のある人らしく トラブルメーカーで有名らしい。 涼は会社では 他の人達とスタンスが違うようで 前から色々大変そうだな。と思っている。 真面目な性格だし 仕事にも真剣に取り組んでるのは 傍に居てよくわかってるけど 企業勤めはきっとそれだけでいいって訳じゃない。 特に営業は売り上げ第一。だろうからね・・。 で。その上 オバゴンからの攻撃もかなり 喰らっているみたいで。 ベビーフェイスで可愛がられるタイプだから 無駄に絡まれるんだろうけど とはいえ 波風立てる性格でもないから 色々と我慢をしているんだろうな。 かなり毎日ストレスを溜めて帰ってくる。 「欠陥って何だよ。じゃあ ゲイだったら それだけで欠陥、不良品って事? 結婚しない。人と違うってだけでさ。。」 イジイジとコースターの端っこを 爪で毟り始めた。 まあね。 「別にオバゴンは知らないんでしょ。 涼がゲイだって。」 知らない。と首を振る。 「知りませんよ〜。 変な写真見せられてさ。 紹介するから一度会えだって。オバゴンそっくりで ビックリしたら 親戚の娘さんなんだって。 遺伝子強すぎかよっ!って ツッコミ入れそうになりましたよ。ホント。 もう・・何なんだ。。」 ・・ああ。なんだ。 見合いの話。 でも 涼はそれよりも欠陥ってワードに 引っかかっちゃったんだな。。 はぁーっ。と深く息を吐き 「会社行ってさ。普通に誰とも遜色なく働いてさ。 酒飲んだり 飯食ったり。誰とも変わらないよ。 俺たち。新だってそうじゃん。 なのにさ。結婚しなかったら それだけで 欠陥品なの? 勝手にそう決めつけられんの? おかしいじゃん。そんなの。。」 涼はグビグビとモヒートを飲み干した。

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