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「そうだけど。でも人は目に見える物で 何でも判断するじゃん。 幸せの秤で 勝手に計測されてさ。普通じゃないからって おかしいって言われて。。」 涼は顔を曇らせ 俯いた。 だから。 ゲイなのも人には言えない。 俺との同居も会社にはルームシェアで通してる。 親にも姉にも友達にも同僚にも。 おかしいって思われないように。。 だね。 「まあ。そうだね。でもさ・・。」 涼の顎を掴み グイッと上げる。 「俺から見たら涼は至って普通だけど?」 え?と聞き返すのを無視して話を続けた。 「それにさ。欠陥なんて誰にでもあるよ。 別に結婚とかじゃなくてもさ。 そうそう。涼なんて 欠陥だらけでしょ。 いくら言ってもトイレの電気は消し忘れるし ポテチぼろぼろ床に落として食うし。。 ああ。そうだな。だからオバゴンに そう言ってやればいいんじゃない。 はい。そうです。欠陥だらけですって。 この間なんて 冷蔵庫からエアコンのリモコン 出てきたよ? あれ。何で? まあ。何かと間違えたんだろうけど それにしたって どうやったらリモコンを・・。」 もうっ!と涼は急いで両手で俺の口を塞ぐ。 ふふっと笑うと 涼も釣られて苦笑いを 口元に浮かべた。

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