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「確かにお客さんは大事だけど。 俺はそれ以上に涼が大事だからね。 嫌なら出禁にするよ。最近かなりしつこく なってはいたから・・。」 いやいやいやいや。 「そ・・そんな事しなくていいよ。 客商売なんだから 俺の為にそこまでしなくて いいから。別に気にしてないし。 営業妨害じゃないんだったらいーから。うん。」 急いで被りを振ると そう?と新は首を傾げる。 コイツ。本当にやりかねないからなぁ。。 いつもすごく優しくて。 怒った所なんか見た事が無い。 俺には勿論 お客さんにも 周辺の人達にも。 人あたりもいいし みんなから好かれてる。 ただ どうも 【俺】が地雷らしく 前に俺が客に絡まれた時 ブチギレちゃって 店から追い出して完全に出禁にして。 ハラワタ煮えくりかえって なかなか治らない 新を見たのはアレが最初で最後。 それからは 出来るだけそういう事に ならないように気をつけるようにしていた。 まあ。 有難いことに 愛されてるんでしょうけどね。 「俺は重いよ。」って最初に釘を刺されたけど 別に重いとは思わない。 自分は恥ずかしがり屋で上手く表現出来ない分 素直な新に助けて貰ってるくらいで。 だから 新が嫌な思いをしないように 気をつけるくらい するのは当たり前。 なんですよ。 はい。 飯を食い終わり 両手を合わせた。 「旨かった。ご馳走さま。」

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