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「涼。キャンプした事ないでしょ。」 新はチェックインを済ませ 薪を車に積み込むと 場内をグングン奥まで進む。 ポツンポツンとバンガローらしき建物。 でもそれも林を抜け 先に進むと無くなって。 キャンプかぁ。。 「無い。。ああ。小学校の時 あるか。 なんか 今のみたいなバンガローに泊まったな。 カレー作って 飯盒で飯炊いて。」 とはいえ それ以外はほぼ記憶が無い。 「オートキャンプ場は スペース区切ってある所に 車停めて・・なんだけど。 ここはちゃんとプライベートが確保出来る テントサイトがあるんだ。」 ・・テント。 「テント!? 今日テントで寝るの?」 新はにやにやと口元を緩めた。 「寝袋とか必要な物は全部用意してきたから 何も心配いらないよ。絶対楽しいから。」 ね。と自信ありげにウィンク。 「最近のキャンプ場ってリゾート地みたいに なってる所が多くてね。それもいいんだけど どうせなら景色が良くて 周りを気にしない所が いいかなって探してみたんだ。ほら。」 新が指差した方向へ目をやると 前方がパッと開け 山が綺麗に見えた。 「うわっ。すげえ・・。」 芝生に板でザックリと広めに区切りがしてある。 とはいえ 他に誰も居ない。 新は砂利が敷いてある場所に車を停めると 「はい。着きました。」と微笑んだ。

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