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荷卸しを手伝い テーブルや椅子をセットして テントとターフも設置する。 やってみると意外とそんなに難しくない。 新が慣れてるからなんだろうけど。 「はい。どうぞ。」 新に促され テントの中に入ってみた。 ふかふかの床用マットが敷いてあり全然痛くない。 続いて新も中に入ってきて 二人で横並びに 胡座をかくと顔を見合わせた。 「結構広いな。」 「丁度いいでしょ。あんまり広すぎても 寒いからね。夜は冷え込むから。 まあ。寝袋あるから大丈夫。」 なんか秘密基地みたいでワクワクする。 「こういうのいいなぁ。」 非現実的で。 普段の生活からかけ離れてるから余計。 嫌な事全部どっかいっちゃった・・みたいな。 ああ。だからか。 だからキャンプ・・。 新は嬉しそうに目を細めた。 「涼ならそう言ってくれると思ったんだ。」 さて。と太ももを両手でパンと叩く。 「飯作るよ。今日は涼にも手伝って貰うから。」 「え。いいの?」 いつも何もやらせたがらないのに。 うん。と頷くと 新は何故か敬礼する。 「涼を火おこし隊長に任命します!」 へ。 火おこし・・隊長? ニヤッと笑う新がすごく楽しそうで。 よくわかんないけど まあ。いいや。 「拝命致します!」 敬礼し返し ブッと揃って吹き出した。

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