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素直

爆弾投下。 涼介はポカンと口を開け 目の前の光景を眺めた。 「アラタ!!」 店のドアが開くと いわゆるブロンドヘアってのか キラキラした髪色の外人が新に向かって突進し 抱きつくと首に腕を回して ほっぺたにチューっと キスをして。 ・・・は。 な・・何ですか。これは。 直帰になって久しぶりに早く帰れる事になって。 今日、明日は店が定休日だから 夕飯外に 食いに行くかって ひとまず店待ち合わせで 帰ってきた。 着替えて さて出ようと思ったら これ。 「ジーン。どうしたの。いつコッチに。」 新は至って冷静に外人を引っぺがし そう聞く。 ジーンと呼ばれた外人は頬を思い切り膨らませた。 「昨日日本に来たの。アラタに会いたいって 言ったのに全然会わせて貰えないから来ちゃった。」 流暢な日本語。 それに。 え。 男? 細身の体型に小さい顔。手足がスラっと長くて 目がクリクリで女の子みたいに可愛い。 依然として口が開いたままの俺に視線を移し 新は苦笑すると 「涼。紹介するね。俺の従兄弟のジーン。」 ほら。挨拶。とジーンの頭を無理矢理下げさせた。 ジーンはジロッと俺を睨みつけ 新の袖を掴む。 「アラタ。誰?」 「前に言ったでしょ。パートナーの涼。」 慌てて頭を下げると ふんっとソッポを向かれた。

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