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まあ。そうですよね。 あからさまにこんだけ 反感剥き出しにされりゃ いくら俺が鈍感でも 気づきますよ。 敵。確定。 って事ですね。 あれ。従兄弟って そーゆーの。。 いやいや。そもそも男同士だっつーの。 うーん。 よくわかんなくなっちゃった。 首を捻っていると 新はしがみつくジーンを 突き放しながら 携帯を出しボタンを押す。 ペラペラと英語で話し始めた。 うわぁ。。カッコいい。。 何言ってるか全然わかりませんけども。 ちらっとジーンへ視線を向け 呆れたように 新は表情を曇らせる。 ジーンは勿論 新が何を話しているか 分かるからだろう 甘えた表情で新の腕に グッとしがみついた。 なかなかの疎外感。 ジーンは俺を横目で睨み バカにしたように ふんっとほくそ笑む。 英語も話せないような奴がよくアラタと一緒に 居られるね。バカじゃないの。 すごい。 俺。人の心が読めるぞ。 これはリーマンなんか辞めて コッチを商売にすれば 億万長者かも!! はい。 現実逃避失敗。 なんだよ。億万長者って。 ぐーっと腹が鳴り アワアワと腹をさすると 新は話しながら 目でごめんと俺に謝った。 いやいやと被りを振る。 昼飯 食いっぱぐれたからなぁ。 アポが集中してて 時間無くて。

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