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目を大きく見開き もじもじと視線が彷徨った。
まあね。
わかってて 敢えて意地悪してるだけ。
涼が愛の言葉を口にするのはセックスの時。
それも かなり意地悪して言わせてる。
俺は言葉にしたいタイプだけど 涼は無理。
無理強いしたいのは その時だけで
普段は行動や言葉尻で 気持ちは沢山
伝わってくるから 逆に無理はさせたくない。
本人同士がわかっていればいいんだって
それも涼に教わった。
ストレートに感情を口にする連中が周りに
多かったから 最初は正直戸惑ったけどね。
今は その奥ゆかしさみたいなものがいい。
居心地悪い思いさせるくらいなら いらない。
「冗談だよ。気にしないで。」
両頬を押さえて チュッと口づけると
涼は 潤む瞳で 俺をじっと見つめた。
ん。
どうしたんだろ。
そんなに嫌だったかな。
「ごめんね。冗談だから。涼があんまりにも
可愛かったから・・。」
「好き・・。」
ポツリとそう口にして
・・です。と締め括り ボッとまた顔を火照らせる。
「え?」
ビックリして思わず 聞き返すと
もうっ。と頬を膨らませた。
「聞き返すの無しだろ。。ちゃんと言ったのに。」
「ああ。ごめん。。ビックリしちゃって。」
すっかり不貞腐れた涼を抱きしめ 顔を覗き込む。
「どうしたの。無理させた?」
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