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それから出来るだけ早く全部のアポをこなし 課長に連絡して事情を説明し 直帰にして貰って スーパーへ。 具材は店にあるだろうけど 場所がわからないし 在庫管理の面でも 使わないでやった方がいいよな。 二階のキッチンにある物を思い浮かべ とりあえず 出汁用の削り節と卵。 米はあるからいいとして。。 あとは食えそうな物か。ゼリーにプリン。 水分の吸収がいいスポーツドリンク。その他諸々。 ああ。薬。 総合風邪薬と念の為に熱冷ましのアスピリン。 パッと目についた冷却シートを購入し 急いで家に向かった。 大丈夫かな。 もうちょっと早く帰りたかったけど 結構遅くなっちゃったし。 店のドアには臨時休業と張り紙がしてあった。 可哀想に。 自分で何とか貼ったんだろう。 二階に上がる階段を登り 中に入ると薄暗く ベッドルームをそっと覗くと 朝見たままに新は布団に包まり背中を丸めて寝てる。 ああ。でも息が辛そうだな。 急いで着替えて 手うがいをして部屋に入った。 額に手を当てると燃えるように熱い。 ヤバイな。 まずは水分か。。 買ってきたスポーツドリンクのキャップを開け 汗でびっしょりになっている背中に腕を入れ 起き上がらせてみる。 新はボワンとした虚な瞳を俺に向け それでも嬉しそうに少し微笑んだ。 口を開けるけど 声が出ない。 ペットボトルを口につけてやると 朝よりも勢いを増して 一気に飲み干した。 こんだけ熱けりゃグッタリもするよな。 まずは熱下げないと。。 汗まみれの服をなんとか脱がし 体を拭いて 新しいシャツとパンツ。ズボンも履かせて 布団をかける。 桜井さんに お粥が食べられないなら ゼリー飲料がいいって聞いたから それも買ってきたけど 正解だったな。。

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