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「お粥。。って。」 インスタントかな。 何か食べないと体力も回復しないし インスタントでもいいから 口に入れて。。 「作ったから。」 ちょっと自慢げに涼はそう言った。 ・・作った。 誰が。 頭が働いていないからか よく状況が飲み込めない。 「え。。誰が?」 「俺が。」 「・・何を?」 だーかーら。と涼は唇を尖らせた。 「俺が作ったの。お粥。作り方わかんねえから 森保さんとこの桜井さんに教えて貰ったんだ。 ああ。でも 全然桜井さんのみたいには旨くねえよ。 味見したんだけど 全く別の代物です。 何でかなぁ。教えて貰った通りやってみたのに。 まあ。でも 森保さんにも言われたけど こんだけ風邪引いてたら味なんてわかんないだろ。 食べられそうか?」 沢山言い訳を並べつつ 俺の背中に 枕を入れてくれる。 作った。 涼が。 「う・・うん。食べる。」 半信半疑で頷くと よしっと涼はキッチンへと 向かう。 カチャカチャと音がして お盆に茶碗と マグカップを乗せて 戻ってきた。 鼻がちゃんとは効かないけど それでも いい匂いがする。 きちんと取った鰹出汁の香り。

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