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「今まで貴方に近づいてきた輩共と何が違うのか きちんと見定める必要がございます。 縁を切ったと仰いますが 貴方が ゼネラルコーポレーション社長のご子息であると いう事は調べればすぐにわかります。 その恩恵に授かろうと近づく輩を今までどれだけ この久米が追い払ったかお忘れですか!」 ドンッとカウンターを拳で叩くと グイッとスコッチを飲み干した。 「全く。本社がロスに移り 目が行き届かなくなった のをいい事に勝手にパートナーと称した男性と 同居しているなど。それも何の連絡も無しにですぞ。 事実を知った時の私の心労を少しはお考え下さい! 新様!」 新は完全に苦虫を噛み潰したような表情で うるさいとでも言うように耳を塞ぐ。 珍しいな。 ・・・なんかガキみたい。 っていうか・・。 母ちゃんみたいだな。新の・・・。 思わず口元が緩むと 新はじろっと俺を睨みつける。 慌てて 笑みを引っ込めた。 成程。 これは厄介ですね・・。 っつーか。 「ゼネラルコーポレーションって。。」 マジですか。 超有名なグローバル企業。。 思わず そう呟くと 新は顔をしかめ 久米さんは 驚いたように目を見開いた。 「叶様。ご存知なかったんですね。」 あー。 まあ。。 「新は話したがらないし 別に興味も無いんで。 話聞いてる限りは 金持ちの子だったんだなとは 思ってたんですけど 今の新を知っていれば まあ。別に。。」 親が何してようが どうでもいい。 ましてや ガキの頃の話を聞いたら余計。 「わかったでしょ。涼はそういうんじゃないから。 それに 何度も言ってるけど あの人は関係無い。 いちいち詮索される覚えは無いし ましてや 久米に口出しする権利は無い。 二度とこんな真似しないで。」 新はそう言って カウンターを出ると 店のドアを開け 久米さんを睨みつけた。 いやいや。 何もそこまで・・。 「新さ。。」 「帰れ。」 新は冷たい口調でそう言い放つ。 久米さんは黙って椅子を降りると 俺に頭を下げ 店をそのまま出て行った。

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