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全然属性が違うのに 何故か大和はいつも 俺に纏わりついていて。 ルールを守らない大和を叱る事で 少し優越感を感じたりしていたのが最初。 でも。気づけばあっという間に惹かれていて。 羨ましい。 こんな風になりたい。 それがいつしか違う感情になっていった。 信じられなかったけど。 愛情と欲望を向けられて 振り払う力も無く 自分の気持ちにも気づいてしまい 混乱の中 渦に飲み込まれた。 後悔。 そう。あの人の言う通り。 後悔なんてしたって あの頃に例え戻れたって 結局俺はまた大和を好きになっただろうし 同じことをしただろうと思う。 後悔なんてしたって意味が無い。 でも。ならどうしたら・・・。 自分が何に拘っているのかも正直よく わかっていない。 大和が帝王って呼ばれる程遊んでいた事が 許せないのか。 でも 自分にそれを責める権利はどこにも無い。 だって。 別れようって言ったのは俺だから。 手を離したのは俺で。 今更その手を掴みたいからって嫉妬するなんて 許されない。 それでも。 どうしても信用出来ない自分が居て・・・。 この日何度目かの深いため息をついた時 コンコンとドアがノックされ ひょこっと叶が顔を出した。 「流石に帰ってんかなって思ったのにまだ 残ってたのか。もう会社ほとんど誰も居ないぞ。」 「ああ。うん。ちょっと仕事が溜まってて。 明日 代休だから今日中にやらないといけないんだ。 叶こそ こんな時間にどうしたの?」 おう。と言いながら手に持っていた書類を はい。と俺に渡した。 「来週から有休取るだろ。その間に提出期限来ちゃう これ。出しとくの忘れててさ。 机に置いておけばいいかと思って 戻って来たんだよ。」

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