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ああ。それで・・。 「俺が服部さんと話したこと聞いたんだ。 ごめんね。出過ぎた真似して。 あまり涼に負担かけたくなかったから。」 そう言うと 涼はふるふると首を振る。 ん。 違うのかな。 でも なんだそれって言わない時点で それはもう把握してるんだろうし。 内心 服部さんには悪い事したなとは思ってる。 関係ない俺が口出ししていい話でもなかったろうし。 でも。嫌われても涼に嫌な思いさせるくらいなら 言った方がいいと思ったし 後悔もしてはいない。 涼もなんかあったなって気づいてるのはわかってた。 だけど何も言ってこないのはそれでいいと 思ってるからで 俺も敢えて言う気も無くて。 だけど この涼の様子は・・・。 「何。またなんか嫉妬しちゃったの?」 この間もそうだったけど。 涼は意外と嫉妬深い所がある。 そういうのもすごく可愛いんだけど 本人は気分悪いだろうしね。 「服部さんあれから来てないよ?」 先回りしてそう言うと 涼はブンブン首を振った。 「疑ってないし 別に服部がそうだって 言ってんじゃねえけど。なんか嫌で。 心の狭い自分がさ。服部に言われたんだよ 羨ましいって。あんな素敵な人が傍に居てって。 で。タイプなのかって聞いたら カッコいいし はっきり物を言う人は好きだって言われて またこう嫉妬心がムラムラ~っと・・。」 手をわなわなとわざと震わせて顔をしかめる。 ああ。そういうヤツ・・ね。 まあ。わかるけど。 俺だって涼を褒められたら嬉しい反面 大丈夫かなって勘ぐったりするし。 誰だって どれだけ一緒に居ても不安になる。 ましてや心変わりなんていくらでも起こるって 散々気づかされて。 茂さんの事も。 そういう意味では未だに内心納得出来ないというか。 着地出来ないというか。 自分も若い頃 散々適当な事してたくせにね。。 でも 日々どうしていくかだって涼に言われてからは 本当にその通りだと思ってる。 まあ。でも だからって嫉妬しない訳じゃ ないからね。。

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