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「涼が可愛いから揶揄われたんでしょ。 で? 服部さんはまだ帝王と上手くいってないの?」 話を変えると ああ。と涼は困ったように 眉を下げた。 「なんかダメみたい。理解し合えないとか 言っててさ。まあ。十条も説明無しに結論言う タイプだし 服部はあんな風で結構頑固で とにかく真面目だからなぁ。。」 そっか。 多分 ボタンの掛け違い状態なんだろうけどね。 気持ちが通じ合ってるのに勿体ない。 まあ。とはいえ こればかりは他人には 推し量れないものもあるだろうから。 今はとりあえず。 うちの子の機嫌を直さないと。 また気に病み始めた涼の背中をポンポンと叩く。 「ほら。だから話さなかったのに。 そうやって涼が心痛めても仕方がないでしょ。 ここまできたら後は二人の問題だし。ね。 ああ。もうこんな時間だよ。寝よ。」 降ろそうとすると涼はイヤイヤと首を振った。 あれ。 顔を覗き込むと 熱を帯びた視線に見つめられ ゾクッとする。 もう・・。 「明日仕事でしょ。忙しいんじゃないの。」 そう言ってみると 涼は更にふるふるとかぶりを振り 俺の首に腕をするすると巻き付けた。 甘えたいんだ。 じゃあ。遠慮なく。 嫌な気分全部忘れさせてあげる。 ね。 ポンと頭を叩いて 涼を抱えたまま立ち上がり テレビの電源を切る。 リビングの電気も消してベッドルームへと向かった。

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