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無言のまま車は進み そのまま大和のマンションの 駐車場で止まった。 「行くぞ。」 そう声をかけられても動かない俺に大和は車を降り 助手席のドアを開けて 無理矢理俺を引っ張り出す。 「話。するんだろう。」 有無を言わさずそのまま引き摺るように マンションに入り エレベーターに乗った。 そうだけど。 いつも結局話になんかならない。 自分も悪いのはわかってる。 でも こうやって強引にされると余計・・。 大和はドアを開けると 俺を押し込み 電気をつけて 鍵をかけた。 一歩も動かない俺を見て またため息を吐く。 「何もしやしない。強引になし崩しにしようとは 思っていないから 頼むから話をさせてくれ。薫。」 久しぶりに名前を呼ばれ 胸がドキンと跳ねた。 「で・・でも。全然わかろうとして くれないし・・。」 「わかった。努力する。」 「話・・だって聞いてくれないから・・。」 「ちゃんと最後までお前の話を聞くから。」 ぎゅっと両手を大きな手で握られる。 「いいな。」 その問いかけが普段よりも優しく聞こえ 思わず顔を上げると 大和は小さく微笑んだ。

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