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14. 泉里SIDE

「やぁ、ぁん、ふぁ、ぁあ」 唇が指が舌先が触れる度跳ねる身体。 ビクビク震えて、異常な位敏感に反応してしまう。 どうしよう。 気持ち良い。 声が止められない。 「ひぁっ、ぁ、や、待って。ソコ、今ダメ」 触られてもなかったのにグショグショになっている下半身。 まるで粗相をしたかの如く濡れている。 尖端から溢れ出る液体がシーツを濡らしていた。 「ココ自分で触った事ある?」 聞かれてトイレとお風呂で事務的に触ってる事を告げると、なら教えてあげるねと鳳くんは俺の勃ち上がった物に触れた。 「んっ、んんん、んぁ」 丁寧に自慰の仕方を実践で教えられる。 必死に覚えようとしてるのに、有り得ない位の刺激に襲われて頭が真っ白になる。 止められない声が恥ずかしくて、指を噛みながら声を飲み込んでいたら 「ちょっ、バカ。何してんだよ」 慌てて歯型の付いた指を唇から離された。 「あ~あぁ。くっきり歯型付いてんし、声我慢しなくて良いって言っただろ。もっと力抜いて全部俺に委ねて?」 「でもそうしたら覚えらんない。折角教えてくれてるのに俺……気持ち良くて何も分かんなくなる」 申し訳なさで項垂れると 「ほんっと変な所で真面目だな。心配しなくてもゆっくり覚えれる迄何回も教えるから安心して?」 なでこなでこ頭を撫でられた。 あっ、なんか俺鳳くんに頭撫でられるの好きかも。 「取り敢えず今は何も考えず素直に感じてて?」 言われ、深く考えるのを止めた。 「ひぁあ、ぁっ、ぁっ、あ……っ」 初めての射精は滅茶苦茶気持ち良くて、鳳くんの掌を汚した後、一気に全身の力が抜けた。 なんだ、コレ。 スッゴイな。 頭ん中真っ白になった後真っ暗になったし、目の前がチカチカした。 はぁはぁ呼吸も乱れてるし、ドクドク心臓も脈打っている。 コレが射精か。 こんなに気持ち良いならもっと早く知ってれば良かった。 ちょっと勿体無かったかも。 って、ちょっと待って。何してんだ? 「やっ、ちょっ、バカ。ヤダ」 イッたばかりで汚れた俺のに舌を這わす鳳くん。 チュッ、チュッ。 味わう様に舐め回され吸われ、恥ずかしくて抵抗するが 「ひぁっ、やっ、んぁあ」 気持ち良過ぎて力が抜けて鳳くんを退かす事が出来ない。 「ダメ…ゃっ、離して……ゃぁ、ぁっ」 拒絶の声とは裏腹に全く抵抗出来ない身体。 いつの間にか完全に力が抜けて身を委ねてしまっていた。 チュウチュウと放った後力を失い弱ったソレから全てを吸い出さんとするかの如く吸引され 「ゃぁ、ぁ、も、ヤダ…」 力なく首を振るとチュッ、軽く尖端にキスをし 「なら少し休もうか」 鳳くんは冷蔵庫からペットボトルを出した。 当たり前の様な流れで飲まされる水。 自分で飲めるって跳ね除けるのは簡単だ。 でもしないのは、口移しで与えられる水の甘味と鳳くんのキスにハマってしまったからだ。 優しく撫でられるのが好きだ。 甘やかされるのも、大切そうに見詰められるのも全て。 鳳くんが優し過ぎてダメになりそうだ。 何もかも全て忘れて投げ捨てて、心も身体も全部委ねてしまいたくなる。 「好きだよ」 言われる度心が満たされる。 嗚呼、どうしよう。 ドキドキする。 幸せだ。 鳳くんが好き。 「俺も……好…き……」 小さく呟いたのに 「嬉しい」 耳に届いた言葉。 「愛してるよ泉里」 幸せそうに微笑まれた。

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