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第2話-4

「約束を守れば、桔梗も約束を守るのだな?」 「はい」  白耀が桔梗の手を取り、そこに思いを込めるようにしてぎゅうと握った。  あと少し。  白耀が本当の恋に気付くまで、桔梗は嘘を重ねるしかない。  冬の日はもうすぐそこまで来ていた。

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