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第4話-1

 月の夜は一層白銀の毛が美しく光る。  散歩に誘い出された桔梗は、白耀の毛並みの美しさにひっそりとため息を漏らした。 「桔梗、そろそろお嫁さまになれ」 「はい」 「どうしてお前はそうしか言わぬのだ……我ももう大人に…………桔梗? いまなんと申した」  美しい銀髪を翻し、白耀が桔梗を振り返った。 「はい、と申し上げました」

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