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第5話-3

 白耀の指が唇を滑り、桔梗は息苦しくなる。ここのところずっと、白耀が傍にくると桔梗は呼吸を忘れてしまったように息が苦しい。 「約束だぞ」 「……はい」  ようよう返事をした桔梗は、山を駆け上がった時のように胸を弾ませながら白耀と約束の指切りをした。

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