9 / 22
第9話
ゆっくりと、未緒は悠真から唇を離した。
温かな空気が、二人を包む……、と思いきや、今度は悠真の方からキスをしてきた。
(え? また?)
未緒は少し驚いたが、彼の口づけを受け入れた。
だがしかし。
「ゆ、悠真くん。ちょ、……っ」
悠真は未緒の唇を割って、舌を差し入れて来たのだ。
ディープキスまでは想定していなかった未緒は、慌てた。
「ぅん、んっ。ふ、んン……」
ぴちゃくちゅと音を立て、未緒を貪る悠真だ。
未緒は声を漏らしながら、その熱いキスを受け止めていた。
(悠真くんの、この情熱を何とか役作りに生かせたら……)
そんな使命感さえ覚えながら、口づけに応えた。
「未緒先輩……、未緒先輩ッ!」
悠真はキスからさらに、未緒の身体を拓き始めた。
和服の襟を下げ、剥き出しになった白い鎖骨を食んだ。
おくみをはだけ、両脚の間に膝を割り入れた。
ついには未緒の小さな乳首をとらえて、無茶苦茶に吸った。
ともだちにシェアしよう!