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第2話
人間は罪深き生き物。
地獄に行くには遠く。天国とは違う罪。
その罪滅ぼしをする場所がある。
そこは煉獄(ブルガトリオ)とよばれ、十二支と猫と男女の長が1人ずついる。
皆にはトト様とカカ様と呼ばれている。
煉獄にくる魂は子供が多い為そう呼ばれる。
2人以外に30人ほど世話人がいる。2人の身の回りの世話や仕事の補助そして、
地上から魂をもってくるのも仕事だ。
煉獄へくる魂は自死、虐待死、病死、親より先に亡くなる罪な魂を世話人が地上から迎えに行き、ここでの過ごし方、十二支、猫の世話、罪滅ぼしへの懺悔、生活を教える。
懺悔といっても「生きたかった」「愛されたかった」など思いの丈を言うのが殆どだ。
地上で出来なかった普通の暮らしをしながら、少しずつ未練を無くしていく。
それが煉獄である。そして未練がなくなり綺麗な魂になった時天界へ向かうのだ。
また地上へ輪廻転生するために。
長い年月が経ち、地上も人が増え賑やかになった頃段々と「喜怒哀楽」が育ち、そして強欲、略奪、破壊という過ちも生まれはじめた。
これにより戦争、犯罪行為が増え、歪みが生じ天災や悪霊を生み出した。
それらを守る為に天国にいる天界人は地上の助け舟として以下の霊獣を作り出した。そしてその力を選ばれた人間に託し、地上の危機を守る守り神にした。
-霊獣達-
▪東の青龍(水、雨も降らせる。漁師、海産、農家多め)
▪南の朱雀(炎、日照りもできる。消防士や飲食店経営者が多い)
▪西の白虎(風、素早い動きを生かし空気の刃を作る。鼻が利くため探し物得意、検事、探偵、何でも屋多め)
▪北の玄武(気、岩、土など自由に動かせ、増やすことができる、防御力高い。天気予報士、気功師、緑の手が多い)
-中央-
▪麒麟(脚力、聴覚に優れている。作曲家など音楽家になるか、スポーツ選手なるかのどちらかが多い)
▪黄竜(雷。電気を通す物質ならば感電させる。全身に雷を纏いながら攻撃が可能。機械系に強いSE、IT多め)
-上空-
▪白龍(剣や弓の使い手。癒しの力が強い。医者、看護師、整体、介護士、保育士多め)
▪黒龍(剣術や拳の使い手。五つの技(炎、水、土、雷、風)全て使える為医療技術が進んでいなかった時代は短命が多かった。今現在は寿命全うする事が普通に。全リーダー。人の心を読むのが得意(実際には読めない、勘が鋭い)。これを生かし、金融、弁護士、政治家が多いαも多い)
先祖代々、霊獣の力を受け継ぐが特に力もない一般人と見た目は変わらない。先祖人と呼ばれる。
霊獣の生まれ替わりの人間はオッドアイが特徴で霊力も強い。
オッドアイの右目が先祖の力と同じ色。髪の色も特徴的である。
霊獣に認められた先祖人は以下の特徴が現れ、能力を受け継ぐ。そこから先祖人ではなく、白龍、黒龍となり生きて行く。
白龍の髪はグレーに近い白。
右目がグレー。
黒龍の髪は黒寄りの紫。
右目が紫。
黄龍は金に近い黄色。
右目が黄色
麒麟は橙。
右目が橙。
青龍は黒に近い青色。
右目が青色
朱雀は赤よりの黒。
右目が赤
白虎は根本は黒だが毛先に向かって黄土色。
右目が薄茶色
玄武は青と緑が混ざったエメラルドグリーン。
右目が緑。
そして時は現代に移り変わり。
人間の数が衰退し始めた。なんとか人の数を増やそうと女性だけでなく、男性も子を宿せるように研究を重ねα、β、Ωという新たな性が誕生した
霊獣の力を受け継いだ少年達の葛藤、人であり霊獣でもある微妙なライン。
そして新たな性による心の成長の物語。
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