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ActⅡ Scene 2 : beautiful ⑤

 刺激を与えられればより大きな快楽を求めて腰を振ってしまう。  それでもマートの誘惑に負けてはいけないと必死に躰を捻って拒む。  喉元をさらけ出していたのが悪かったのだ。彼はカルヴィンの唇を塞ぐのを諦めると、分厚い唇を鎖骨に押しつけた。 「やめ……」  皮膚が吸われる音がする。不快なはずの行為なのに、欲望に触れられていると快楽を求めてしまう。  先端からは雫が流れ、彼がこね回すたびに水音が弾き出される。カルヴィンの欲望がドレスの下でどんなに浅ましい状態になっているのかは、見なくても手に取るようにわかる。おそらく下着は粗相をしたかのようにじっとりと濡れていることだろう。  自分の躰はいったいいつから、これほどまで強欲になってしまったのだろう。  そうこうしている間にも、マートの口は歯を剥き出しにして甘噛みさえしてくる始末だ。まるでカルヴィンが自分のものであるかのように振る舞うマートは傲慢で他人を支配することばかりを考えている自分勝手な男だ。  こんな男に組み敷かれ、快楽を感じている自分が情けない。  マートのこれは侮辱以外の何者でもない。 「いや……あ」  誰か助けて……。  カルヴィンは声にならない声を上げた。 「そこで何をしている?」  ふいに背後で声がして振り返れば――ああ、やはり彼は美しい。  目の前にはクリフォード・ウォルターの姿があった。  黒のジレとジュストコール。白のチュニックと首に巻かれたスカーフで紳士としての気質を醸し出している。黒のスラックスは長い足をより引き締め、強調している。青い目は薄闇の中で輝きを増している。

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