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ActⅠ Scene 7 : 完璧な口づけ。⑩

「警察の取り調べなら受ける。しかしぼくは立場上、暦とした貴族だ。名を汚すような真似はしてほしくない。単独での不要な詮索は止めていただきたい」  カルヴィンを締め出すようなぴしゃりと低い声でそう言うと、クリフォードは背を向けた。  扉が閉まる大きな音が、闇夜に響く。 「――っつ」  恥ずかしい。シャーリーンを葬り去ったかもしれない相手に自ら口づけを求め、喘ぐなんて――。  しかも憎むべき相手に軽蔑されるなんて――。  カルヴィンは唇を噛みしめ、ただただその場に立ち尽くしていた。 《Scene 7 : 完璧な口づけ。/完》

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