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ActⅡ Scene 4 : 試される良心。⑮

 クリフォードは足下にあった薄地の布と、それから自分のジュストコールを掛け直してやると、丸まった背中を擦り続ける。 「……っひ、っひ……」  閉じた目から大粒の涙が次から次へと滑り落ちていく……。  そのたびに、クリフォードは親指の腹で涙を掬い取る。  いったい自分の身に何が起こっているのかはわからないが、自分の腕の中ですすり泣く彼をできるかぎり優しくしてやりたいと、とにかくそう思った。 「シーッ。良い子だ、おやすみ」  その夜。空が白じむ頃まで、クリフォードは泣きじゃくるカルヴィンをそっと抱き寄せ、宥め続けた。  《ActⅡ Scene 4 : 試される良心。/完》

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