121 / 275

ActⅡ Scene 9 : have an interest ④

 まずは濡れている衣服を乾かさねばならない。暖炉に火を灯し、彼の躰から濡れているジレやシャツ。それからスラックスを剥ぎ取っていく。  クリフォードが後悔したのはその直後だ。  濡れた衣服を取り除き、できるだけ彼の躰を見ないようにと心がけるものの、それでもやはり一糸も纏わないその姿が目に入ってしまう。  両胸に乗っているツンと尖り、熟した蕾の片方が赤い痕跡を残し、呼吸するたびに胸が膨らんだり萎んだりを繰り返す。  赤い痕跡を付けたのは自分だ。  親指の腹で円を描き、優しく触れる。  するとすぐに艶めかしい甘い声が上がった。  なんと可愛い声だろう。  カルヴィンの声をもっと聞きたい。  もう一方の胸にも赤い痕跡を付けたい。  そしてあわよくば余すことなく彼のすべてを味わいたい。  スラックスを押し上げ、息づくクリフォードの雄がカルヴィンを求める。  それでもどうにか押し寄せてくる欲望から目を逸らし、下肢に視線を移せば――なんということだろう。彼もまた今のクリフォードと同じ状態になっていた。おそらくは昨夜飲まされた媚薬がまだ残っているのだろう。  しかし彼は今高熱を出し、苦しんでいる。ここで組み敷いてしまえば彼の体力が持たない。  クリフォードの中にあるほんの少しでも保たれている理性に縋りつき、動物的本能を抑え込む。寒くないようにとブランケットを掛けてやるものの、すぐに取り去りたくなる。それでもどうにか魅惑的な躰から目を逸らし、堪える。

ともだちにシェアしよう!