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Act Ⅲ Scene 3 : in a bind ③

 小間使いが着ていたチュニックを引き裂き、パンタレットを剥がす。すると見えるのは一点の染みもない美しい肌ばかりだ。小間使いからはっと息を飲む気配がする。自分が何をされるのかを悟ったのだろう小間使いの顔がみるみるうちに青ざめていく。  バランは自らの戒めを解き放ち、鹿のような細い両足を思いきり広げると小さな窄まり目掛けてひと息に自らの楔を打ち付けた。同時に赤い唇から耳を劈くほどの鋭い悲鳴が発せられる。  ――この悲鳴はなかなかに心地好い。  少年の悲鳴を聞いていると腸が煮えくりかえるほどの怒りがいくらか融和されていくのがわかる。  しかし一度生まれたこの怒りは治まる気がしない。  バランは怒れる感情そのままに、深い抽挿を繰り返す。その度にテーブルが激しく前後に揺れ動き、食卓を見事に飾っていた薔薇やかすみ草が花瓶ごと転がり落ち、音を立てて割れる。真紅の絨毯には無数に散った薔薇の花弁が点々と散っていく……。  バランの激しい攻めを受け止める少年の赤い唇から漏れる悲鳴はやがて嬌声に変わる。  バランは気が済むまで少年を組み敷き、小さな窄まりに延々と楔を打ち続けた。 《Act Ⅲ Scene 3 : in a bind /完》

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