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Act Ⅲ Scene 10 : 同じ気持ち? ⑥
泣きながらいやいやを繰り返せば、ベッドから腰が浮く。いつの間にか仰向けに戻された体勢で見えるのは、汗ばんだたくましい躰と、雄々しく反り上がるクリフォードだ。そこは大きく張り詰め、血管が浮かび上がりそうなほど赤黒く変色している。たまらずごくりと唾を飲めば、指とは比べものにならないほどの圧迫感を伴って後孔にあてがわれ、ゆっくり侵入してくる。
クリフォードが最奥目掛けて挿入すれば、カルヴィンの内壁は従順に開き、彼を形取る。
なんという圧迫感だろう。クリフォードとの行為は一度経験したはずなのに、当初よりもずっと太く雄々しいと感じてしまう。中を進むクリフォードを感じれば、強く締め付けてしまう。苦しくて涙を流せば、両瞼にキスを落としてくれた。クリフォードがカルヴィンを宥めてくれる。
安堵し、そっと息を吐けば、クリフォードはようやく最奥へと辿り着く。その頃にはカルヴィンはすっかりこの行為の虜だ。恥ずかしいという気持ちさえも既に吹き飛んでいる。自ら腰を揺らし、クリフォードを誘惑する。するとクリフォードも我慢の限界に達したのか、彼自身でカルヴィンの内壁にある感じる箇所を執拗に擦り、攻める。
二度三度とカルヴィンの秘められた箇所へ楔を強く打ち付けられては意識が朦朧としてしまう。クリフォードの行為にカルヴィンは嬌声を上げて応える。
深く、浅く――。
雄々しい彼自身に貫かれるたびに上がる嬌声と合わせて咥えている肉壁が締め付け、クリフォードを放さない。
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