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Act Ⅳ Scene 4 : 宿縁。④

 クリフォードは彼から身を引くと、着ていたチュニックとズボンを下着ごと脱ぎ捨てた。閉ざされていたはずの翡翠の目が開いている。彼はクリフォードの引き締まった躰を見つめていた。細い腕が伸びてきて胸板をなぞる。怯えるような不慣れな手つきがクリフォードの欲望の炎を燃え上がらせることを彼は知らない。クリフォードは息を詰め、一刻も早く小さな窄まりの中に身を埋めたい欲望と戦った。下肢にあるカルヴィンを根元からそっと包み込み、輪郭を形取りながら優しくなぞれば躰が弓なりに反れた。  カルヴィン自身からは絶え間なく蜜が溢れ、クリフォードの指を濡らす。とにかく、クリフォードの為すこと全てに反応する彼が可愛らしくてたまらない。クリフォードは大きな口を開けて彼を含んだ。いっそう大きな嬌声が上がる。クリフォードは顎を使って口の中にあるカルヴィンを締めつけた。 「ああ、クリフォード……」  細い腕がクリフォードの後頭部に回る。クリフォードはカルヴィンを口に含みながらにやりと笑うとざらついた舌を使って愛撫する。するとマグノリアの香りが口の中に広がった。それから太腿の間に指を滑らせる。彼の内壁はしばらく抱いていなかったために固く閉ざされている。このままクリフォードの欲望を埋めてしまえば彼に苦痛を与えてしまう。  クリフォードは彼に優しくしたかった。できるだけ苦痛を与えず、この行為を楽しんでほしかった。だから逸る気持ちを抑え、地獄のような時間をひたすら耐えた。巧みに口のあらゆる部分を使ってカルヴィンを愛撫しながら内壁の中に忍ばせた指で円を描き、中を慣らす。

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