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第47話

「…出てるし…あ、」 とりあえず腕を元に戻しすのは断念して、動いたせいではだけたタオルケットを掛けてやろうとした時、誠の股間が目に入る。 そこは触ってもいないのに緩く勃ち上がっていた。 ただのよくある朝勃ちか、それとも先程から喘いでいる夢の影響か、どちらかは分からないがそんなのはどうでもいい。 「……」 頭に浮かんだ考えをすぐに打ち消す。駄目だ止めろ。 …でも…いや、少し、少し触るだけ。それならバレないか。 自分を止めるがそれもほんの一瞬。 次の瞬間には欲望に負けて手を伸ばす。自分の生唾を飲み込む音がやけに大きく聞こえた。 篠宮だってごく普通の男子高校生で、好きな子の身体に興味があるのは当たり前だった。 綺麗な顔は化粧をしたら完全に和風美人になりそうなのに対し、身体は完全な男だという倒錯的な見た目に頭がクラクラする。 そっと撫でた誠のそこは思ったより大きくて息を飲んだ。 一回触れると、それ以上が欲しくなるのは人間の性だ。 誠を起こさないようにハーフパンツを慎重にずり下げるとボクサーパンツは立派にテントを張っている。 「…ヤバいな…」 こんなのいけない。頭では分かっているがそれ以上に触れたい。その一心で、ついに篠宮は誠のパンツの中に手を入れた。 抜きやすいようにパンツも少し下げる。 上下に軽く擦るとすぐにダラダラと蜜が溢れてきて、それに比例するように誠の声も大きくなる。 「…あ、…はぁ、ン」 「…エロ」 様子を見ながら少し開いた柔らかい唇に自分の唇を押しつける幼稚なキスをバレないように繰り返した。 舌を差し入れると控えめながらも寝ているのに絡め返してきて笑ってしまう。可愛すぎる。 「ん、ン…ぅ」 誠の顔は上気していて、頬も赤い。眉も悩ましげに寄っていて、寝ていてこの妖艶さなのか、これまでよく無事でいられたなと思いながら自分の股間が痛いくらい張り詰めるのを感じた。 もう、バレてもいいか。 一旦、抜くのをやめてベッドに上がると篠宮の体重を受けてギシッと音をたてた。 その音でぱちっと開いた誠の瞳に、息を荒らげる篠宮が映る。 「…ぅ、…っは???!!!しょ、ぅく、んん!!」 「…ん、ただいま」 混乱している誠を黙らせるようにキスをしながら更に強く性器をいじめる。 「えっ、何、何ッ、あっ…」 「なんかエロい夢見てた?それとも朝勃ち?」 ぐちゅぐちゅと淫靡な音をたてる自分の性器は篠宮の綺麗な手に握られている。顔を真っ赤にして口をパクパク開閉させる誠。どうにか逃げようともがくが一番触られると動けなくなる所を握られているせいで結局何も出来ない。 「あっ、ちょっと、ちょっと待って、ッあ」 「ダメ。可愛いよ誠」 ただ上下に擦られていたのを射精を促す抜き方に変えられて誠は腰を跳ねさせた。篠宮に触られているだけで達しそうなのにそんなにカッコイイ顔で微笑まれると頭がショートしそうだった。 絶頂はもうすぐそこに来ていて、為す術もなく篠宮のTシャツの袖をぎゅっと握りゾクゾク這い上がってくる快感に身を任せる。 「…ぁ、あ、っもう、でるぅ…」 「いいよ、ほらイけ」 「っあ…〜、っ!!!」 最後の追い上げで弱い先端をぐりっと抉られ、初めて他人にイカされるのと強すぎる刺激に誠は訳もわからず目尻に涙を滲ませながら絶頂した。 「はあっ、ぁ、あ…翔くん……」 「………………ごめん………………」 「っっっ!!!!!!」 誠に跨り俯く篠宮の手のひらにはたった今自分が吐き出した精が溜まっていて恥ずかしさで一気にカッと体温が上がった。

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