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第7話
「今回の聖戦、おそらく決着はつかないでしょう。また何百年か後に先送りですね」
「何だって」
「私は、死んでも死にません。次の聖戦まで、永い永い眠りにつくのです。聖戦が勃発すれば、また闇の大魔導士・ウァラウムとして目覚めます。あなたと違ってね」
「どういう意味だ」
「あなたは、果てしない輪廻の輪の中へ。何度も生まれ変わりを繰り返し、アルトニーであった記憶など消えてしまうのですよ。残念なことにね」
ぐッ、と自分を抑えるウァラウムの腕に、力がこもった心地がした。
「この美貌、この闘志、この気高さ。あなたのすべてが、消えてなくなってしまう。うたかたの夢のように」
私はね、とウァラウムは続けた。
まるで憑かれたかのような眼の色に、アルトニーは気圧されながら聞き入った。
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