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第13話

 甘い喘ぎと激しい吐息で、室内の温度がやや上がったような気がする。  ベッドの上にもつれ合うのは、素裸のアルトニーと漆黒のキトンを身に着けたウァラウムの二人。  今まで手で散々嬲っていたウァラウムは、次の段階……口で、アルトニーのペニスを咥えこみ、その唇と舌とで水音を立てていた。 「っあ、ぁあ。は、はぁ、ッく。あぁ……」  すでに抗う術も失くしたアルトニーは、薄く唇を開いて息をしていた。  吐く息とともに、堪えがたい声が時折漏れる。  もはや、それすら我慢することもできずに、ただ自分の内股に顔を埋めるウァラウムの髪に指を絡ませていた。

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