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第一章・65

「候補生。あの七人の魚座の候補生さんたちは!?」  愛が覚えているのは、真っ赤なバラの花の中に、次々と身を沈めていく魚座たちの姿が最後だった。  入江は、そんな愛に事務的に宣告した。 「彼らは残念だが、全員息を引き取った」 「そんな」  愛は、震える唇を両手で覆った。  全身にその震えが拡がっていく。 「オレが殺したんだ!」  突然ベッドに手を突き、身を乗り出して明が叫んだ。 「お前のバラで弱ってた連中に、とどめを刺したのはオレだ。お前が殺ったんじゃねえ。だから、安心しろ」

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