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第二章・11
上の口が済むと、男はバックから挿入してきた。
慣らされもせず、キツイ後膣だったが、何とかぎちぎちと男を受け入れた。
「愛ちゃん……、僕の愛ちゃん!」
気味の悪い男だ。
自分のことを『先生』と呼んでいたところを見ると、教官の一人だろう。
大人は怖い。
表の顔に隠して、異常な性癖を持つ人間を、愛はこれまで何人も相手にしてきた。
そして、こんな大人に対しては、悦がってみせないと酷い目に遭わされるのだ。
「うんッ、あ、あぁ。あぁん、気持ち、悦いッ!」
「そうだろ? 先生は大きくて巧いだろぅ?」
「先生、凄い……。凄く大きくて、素敵……」
「愛ちゃん!」
後ろが裂けるのではないか、と心配するほど乱暴に突かれた。
何度も何度も体内に射精し、自分だけ満足するセックスを終わらせた。
「また来るね、愛ちゃん」
(もう、二度と来ないで)
ウェットティッシュで後ろを拭ってみたが、血液は付いていない。
ふぅ、と愛は息を一つ吐き、毛布を頭から被った。
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