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第三章・20

 翌日、今日も川嶋は来るのかな、などとぼんやり考えながら東郷は自分の書類棚のカギを開けた。  朝一番に、自分あてに届いている回覧物が投函されていないかを確認する。  まれに校長からの命令書のような重要書類も入っていることがあるため、大魔闘士として欠かすことのできない朝の日課だ。  他愛もない連絡の回覧の中に、東郷は一通特別な色の封書を見つけた。 「これは」    なんと、そのまれにしか見ることのない校長からの書類が入っていたのだ。  慌てて開いて一読し、東郷はもう一度驚くこととなった。 『1級魔闘士・鷲座の川嶋 亜希に造反の動き有り。眼を離さず監視すること。こちらから指示があるまで報告は待つ事』   このような内容が、しかつめらしい文体で綴ってあったのだ。

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