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第三章・53

「愛……、愛ッ!」  果てた愛の柔らかな体を、明はさらに穿り続けた。 「あ、きら。明……!」  頬を染め、涙を零しながら受け入れる愛の顔に、明は口づけをした。  頬の涙を舐めとり、唇にキスをする。  上半身を倒した明の腰は、さらに深く愛を貫く。 「あぁ! ま、またッ! あ、あぁ、はあぁあッ!」  愛が二度目のオーガズムに達した時、明も腰を震わせた。 「ま、愛ッ! 出すぞ!」  熱い激流が、明から愛へ迸った。 「あぁあん! あ、あ、あぁああ!」  長く、たっぷりと明は愛に精を渡した。 「す、ごい。まだ……、続いてる……」  ひくり、と愛は大きく痙攣した。  余韻が大きすぎて、もう一度軽く果てたのだ。  そんな愛に、明は頬ずりした。

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